NEWS増田“梅屋敷”、皮肉屋キャラの裏に隠された熱さを見せて感動を呼ぶ<オールドルーキー>

2022/08/15 20:24 配信

ドラマ レビュー

車いすテニスに対し、梅屋敷がいつになく熱くなるのには、ある理由が… (C)TBS

梅屋敷(増田貴久)が泣いた―8月14日放送の日曜劇場「オールドルーキー」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)第7話は、車いすテニスについて描かれ、普段は皮肉屋でクールな梅屋敷が珍しく熱くなった理由も明らかになった。

梅屋敷がいつになく熱くなった理由


本作は、ある日突然、選手引退を余儀なくされた37歳の元Jリーガーが、サッカー以外のスキルも知識も経験も無いどん底からセカンドキャリアをスタートさせ、新たな目標に向かっていくヒューマンストーリー。実際のトップアスリートたちに取材した内容を反映したリアリティのあるエピソードもポイントだ。(以下、ネタバレ含みます)

主人公・新町亮太郎(綾野剛)が勤める「ビクトリー」に、車いすテニスのプレイヤー・吉木(福山翔大)がマネージメントを依頼しにやって来た。「ビクトリー」はパラアスリートのマネージメントの経験が無く、社長の高柳(反町隆史)は吉木を受け入れるべきか悩み、社員たちに相談する。消極的な意見が続く中、いつもなら真っ先に否定的なことを言う梅屋敷は意外にも受け入れに前向き。彼が熱弁をふるう姿を初めて見た社員たちは驚きを隠せなかった。しかも、実際に吉木のプレイを実際に見てから決めることにした高柳に「オレが行きます!」と一番に名乗りを上げ、「ビクトリー」と契約してからも積極的にスポンサーを探すのだった。

梅屋敷がいつになく熱心なのには理由があった。彼の中学生になる姪・桜(池端杏慈)は吉木と同じく下半身不随だったのだ。小学生のころからテニスに励んでいたが、脊椎の病気が見つかり車いす生活に。以来、希望を見いだせず不登校になってしまった彼女を、梅屋敷はずっと心配していた。彼の誘いで吉木の練習の見学に来た桜は迫力に驚くが、一緒にやろうと言う吉木に「私には無理」と告げた。

だがそれ以来、桜が部屋で車いすテニスの動画ばかり見ていると知った梅屋敷は、吉木が出場する日本オープンの試合観戦に桜を誘うが、彼女は「行きたくない」と言う。どうしても試合を見せたい彼は「つまらなかったら何でも買ってあげるから」と物で釣り、観に来ることを承諾させたのだった。

試合が進むにつれ桜の目は輝き、吉木に声援を送るほど夢中になって涙を流しながら試合を見つめるのだった。試合終了後、梅屋敷に「どうだった?」ときかれた彼女の答えは、「つまらなかった」。戸惑う梅屋敷に彼女が続ける。「つまらなかったから、(競技用の)車いす買って!」。その言葉に彼は大号泣。そして桜は、吉木に「自分もやりたい」と告げ、久々に見る姪の笑顔に、梅屋敷はさらに涙が溢れた。競技用の車いすはオーダーメイドのため、40万円以上するが、梅屋敷にとってはうれしい出費となるだろう。