異色の“戦国武将”役で俳優デビューの野村康太「“強い男”を意識して演じています」

2022/09/14 07:00 配信

ドラマ

父親は俳優の沢村一樹。俳優としての力をつけて、いずれは親子共演を

野村康太 撮影=岡田健


——父親である俳優の沢村一樹さんからも何かアドバイスはありましたか?

1話と2話の放送は僕から誘って一緒に見て。そのときは、「体の向きはもう少しこっちだよ」とカメラの映り方を教えてくれたり、「表情がちょっと違うなー」といった感想など、いろいろアドバイスをもらいました。

——自ら誘って一緒に見るなんて、仲がいいんですね。

仲いいです。家族で食事するときなど、ずっとしゃべってますね。父も体を鍛えているので、最近は筋トレの話だったり。すごく知識が豊富で、トレーニング方法や摂取したほうがいい栄養などを教えてもらっています。

——ちなみに、今回の取材は私服でご登場いただきましたが、ファッションへの興味は?

昔から洋服を見るのは好きでしたが、高校は全寮制の学校に通い、バスケ漬けの日々でジャージ生活だったので、買いに行くようになったのは部活を引退してから。兄がモデルをやっているので、買い物についてきてもらったり、母と一緒に買いに行くこともあります。今日、着ている黒のシャツも母と一緒に買ったものです。

——本当に仲良しファミリーですね!

仲いいですね(笑)。私服で取材を受けるときは、母にコーディネートを手伝ってもらったり。「この服どうかな?」と聞いて、ダメ出しされることも多いんですが(笑)。高校時代は寮生活だったので、今、家族との時間が持てるのがうれしくて。離れた時間があったからこそ、母や家族の大切さ、ありがたみをより感じることができたと思うし、寮生活だとすべて自分で管理しなければいけないので、人としての成長にも繋がったなと思います。洗濯なんかも全部自分でやっていましたし。今は母にお任せで、甘えちゃってるんですけど(笑)。

——小さい頃からドラマや映画好きとのことですが、憧れの俳優さんはいますか?

ドラマ「3年A組~」を見て、菅田将暉さんに憧れを抱きました。回が進むごとに役柄に合わせてどんどんげっそりしていく姿を見て、ストイックな役への取り組み方に圧倒されました。もう一人は山﨑賢人さん。Netflixドラマ「今際の国のアリス」での演技がすごくて。役に入り込み、嗚咽するぐらい号泣されているシーンがあったんですけど、僕もその場面を見てボロボロ泣いちゃいました(笑)。

——ドラマや映画を見て涙を流すことは多い?

すごい泣きますね(笑)。映画「余命10年」を観に行ったときも、友達にドン引きされるぐらいボロボロ泣いてしまって。2回観に行ったのですが、2回とも号泣でした。感情移入しやすいほうですね。

——最後に今後の夢や目標を教えてください。

目標は、若い人から年配の方まで、幅広く愛される俳優になること。僕が出演した作品を見て、誰かに影響を与えられたり、人の心を動かせるような役者になりたいです。「仮面ライダー」に出演することもひとつの夢。小さい頃から大好きで、中でも、佐藤健さん主演の「仮面ライダー電王」(2007年~2008年、テレビ朝日系)にハマり、電車も全部集めるほど。ベルトも持っていましたし、変身ポーズをキメて、「俺、参上!」という決め台詞も叫んでいました(笑)。いつか父と共演したいという思いもあります。もっと経験を積んで、力のある俳優になったときに共演できたらいいなと思います。

野村康太 プロフィール

のむら・こうた=2003年11月30日生まれ、東京都出身。O型。2022年4 月より研音に所属し、7 月期ドラマ「新・信長公記―」(日本テレビ系)で俳優デビュー。10月期のドラマ「差出人は、誰ですか?」(TBS系)への出演が決定している


取材・文=関川直子