10月21日(金)に、平野紫耀主演の金曜ドラマ「クロサギ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系※初回は夜10:00-11:14)がスタートする。
同作は、詐欺によって家族を失った主人公・黒崎(平野)が「詐欺師をだます詐欺師=クロサギ」となって、本当の「敵」を探しだし打倒していく物語。「詐欺」が身近な脅威となっている2022年の現代を舞台に、今の日本でリアルに発生している詐欺にクロサギが立ち向かっていく。
そんな「クロサギ」について、プロデューサーの武田梓氏、那須田淳氏にインタビューを行った。
――平野紫耀さん主演で、今「クロサギ」を放送する企画意図をお伺いできればと思います。
武田P:詐欺の被害は年々悪質化し巧妙な手口のものが増えている印象が強くあります。今では詐欺というものが“得体の知れない犯罪”ではなくすごく身近な犯罪になっていると思うんです。でも被害額が少なかったり、立件できなかったりなどで詐欺師はなかなか捕まらない…そんな当たり前のように見過ごしている、ある意味泣き寝入りしている人が多い詐欺に対して、主人公の黒崎が立ち向かって対峙していく。みんなができないことをやっていくという、痛快さを感じられることを平野紫耀さんにやっていただけたら、皆さんが楽しんでいただけるような作品になるのではないかなと。そのような企画意図になっています。
――実際に平野さんが撮影に入り、黒崎という役との親和性や手ごたえを感じた部分などはありますか?
武田P:もちろん今までたくさんの作品にご出演されていますが、黒崎みたいなタイプを演じていただくにあたって、あまり見たことのない平野さんになるということは感じていました。そこが撮影に入る前は未知数で、私たちもワクワクしながらクランクインを迎えたんですが…本当に素晴らしかったです。黒崎は一見しただけで理解できるような分かりやすいキャラクターではなく、いろんな人になりきる人物。そういう意味では謎多き男。氷柱(黒島結菜)に見せる顔と桂木(三浦友和)に見せる顔、だますターゲットに見せる顔が違ったりと、黒崎が場面によって自然に雰囲気を使い分けるところがお芝居の引き出しがとても多い平野さんに合っていて。どれも見ていて本当に楽しい、視聴者の皆さまに早く見せたいと思う平野さんばかりなので、楽しみにしていただきたいです。
那須田P:平野くんのいろんな面を見られるということだけでも、ものすごく楽しめるドラマになるだろうなと。武田が言ったように、僕らも本当に早く視聴者の方々にも見ていただきたい。ワクワクしてほしいと思います。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
武田P:作品的に真面目な話が多い中でも、平野さんが皆さんを明るく引っ張ってくれているのが印象的です。シリアスでつらいエピソードのときでも、沈み過ぎない、つらくならない現場になっているのは彼の力が大きい。現場で平野さんがアドリブのアイデアを出したり、結構笑いが起きたりもしていて、すごくいい雰囲気だと思います。
――今回、坂東彌十郎さん演じる御木本と黒崎の直接対決も見どころの一つになっていると思います。彌十郎さんを起用した理由や魅力などを教えてください。
武田P:まず今回「クロサギ」をやるにあたって、黒崎や桂木のキャラクターをあまり浮世離れさせないことを意識しています。普通に生活ができていればできているほど詐欺師とは思われないし、詐欺師として優秀なんじゃないかというキャラクター作りをしている。御木本という役はその逆で、分かりやすく大物と言いますか…存在感のある、只者ではない雰囲気のある方がいいと思い、坂東彌十郎さんがいいんじゃないかと、那須田さんと話して決めました。
那須田P:彌十郎さんが大河ドラマで演じられている北条時政というキャラクターは、いい意味での得体の知れなさがありつつ、人間味もある。そういった部分をすごく個性的に演じていらっしゃるんですが、これがとにかく面白い。「クロサギ」でも彌十郎さんの面白いお芝居を堪能できるということで(笑)。僕たちも楽しみにしています。
――ヒロイン・氷柱を演じる黒島結菜さんの起用理由もお伺いできればと思います。
武田P:氷柱は大学3年生で、親にとってはまだ子供だけど、検事になりたいという夢を持って歩きだしている大人の年齢でもある。そういった迷いもありながら進んでいくようなヒロイン像には、黒島さんの大人っぽいけど擦れていない、透明感ある芯の強い雰囲気がすごく合っていると思いました。
――以前武田Pは「黒崎が直面する切ないラブストーリー」もあるとおっしゃっていましたが…。
武田P:黒崎と氷柱に関しては、詐欺師と検事志望の女の子という絶対に結ばれない2人なので…関係性の変容というよりは、お互いがお互いに対してどう思っているのか、そういった心の変化みたいな部分が毎話出てきます。その変容に対して、視聴者の皆さんが切なくなったり、気持ちが動いたりということがあると、こちらとしてはうれしいですね。
那須田P:やっぱり結ばれない2人なわけですよね。そんな中で、黒崎と氷柱はどう未来を切り開けるのか…そこには必ずヒリヒリする思いや切ない気持ちがある。そういった部分をやっぱり応援してあげてほしいですし、見どころの一つでもあると思います。
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