――脚本ご担当の篠崎絵里子さんとは、本作を進めるにあたりどのようなお話をされていますか?
※篠崎氏の崎は正しくは「たつさき」
武田P:今回の「クロサギ」では1話完結の色もありつつ、縦軸として黒崎自身の過去との葛藤であったりとか、御木本との対決といった部分をしっかりと描こうと思っています。なので黒崎の悲しい、切ない部分をしっかりと出しつつ、それぞれの回で詐欺師を倒すときには黒崎が魅力的に見えるようにということは話し合いました。「平野さんが演じたらかっこいいんだろうな、かわいいんだろうな」「すごく良く見えるんだろうな」ということは常に意識して打ち合わせをしていますね。
那須田P:今回は黒崎という男がこの旅をどう終わらせることができるのか、ということがすごく大事なテーマ。その旅の途中でどんな出会いがあり、どんなことが起こるのか…恐るべきスピードで(笑)話が進んでいきます。
武田P:スピード感やテンポも意識しているので、本当に「ついてきてください…!」と思いながらやっています(笑)。
――これまで撮影したシーンの中で印象に残っている場面や、平野さんの魅力を改めて感じた場面を教えてください。
武田P:振り幅が本当に広いです。そもそも黒崎という役がいろんな顔を持っていて…軽いもので言うと、外国人の変装がすごく似合っているとか(笑)。重いもので言うと、詐欺師に詰め寄るシーンでのドスの効いた声とか。普段は絶対に聞かないような声だったり、絶対に見ないようなお芝居だったりを今回平野さんはされるので、お芝居の引き出しの多さという部分に改めて驚かされました。
那須田P:僕が印象的なシーンは…1話で黒崎が氷柱の家にやってくるんですが、そこでおはぎを出されるんですよ。それを口いっぱいにリスのようにほおばりながら、それでも芝居ができるという(笑)。
武田P:あんなにほっぺたを膨らませているのに、何を言っているのかちゃんと分かるのがすごいですよね(笑)。
那須田P:ナチュラルに人を引き付けるお芝居ができるのが、平野くんの唯一無二の俳優センスだと思って。すごくいいと思いますし、視聴者の皆さまにもぜひぜひ見ていただきたいです。
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