亮太が“まわし”を“ふんどし”と言ってしまったことで、穂香は入部を拒否。しかし、大学職員で相撲部マネージャーの田澤亜里沙(佐藤めぐみ)によって、ひとまず仮入部することに。
念願の男子部員に沸き立つOBたちの厳しい稽古にも向き合っていたが、亮太の相撲部入部が卒業のためで本気でないことを知った穂香は、十本の試合をする“十番勝負”を申し込んだ。1つでも勝てたら入部を認めるという穂香に、亮太はまったく歯が立たず負けてしまった。
だが、卒業がかかる亮太は、新入生を部活に勧誘するための場で、デモンストレーションとして試合を見せて欲しいと言われている穂香の元に行き、「俺が勝ったら相撲部に入部させてもらう」と宣言。そこで勢い余って2人とも壇上から落ちてしまうが、かばってくれた亮太に穂香がお礼を言い、入部が認められた。
同じ大学に通う幼なじみの西野咲(手島実優)に告白するも、「自分に甘い。上から目線。時間にルーズ。責任感がない。我慢が足りない。全部中途半端」と性格難からフラれてしまった亮太。小学生から続けていた野球を肘のケガで大学1年のときに辞めて以来、ふらふらしていて、一生懸命さが見られないというのも指摘された。
そんな亮太だが、きっかけはなんであれ、相撲の稽古に励んでいたのも事実。第2話では、団体戦出場のためには男女別で1チーム最低3人が必要ということで、部員集めに励むなかで、社会人を経験してから大学に入学したバレエ経験を持つ33歳の野口レン(高橋里央)と、ボディビルに打ち込んで“筋肉男”と称される伊藤悠真(森篤嗣)が仲間入りした。彼らと一緒に、これからどのように相撲と取り組んでいくのかが見どころとなる。
亮太はゲームが好きで、現代的な若者だ。映画「シコふんじゃった。」の主人公・山本秋平も根っからの遊び人でその当時の若者を表していた。物語としては、亮太と秋平が相撲部に入ることになった経緯が類似しているが、穂香という女子部員の奮闘は時代の変化のひとつでもある。
相撲部の部室にある部員たちの名札には、亮太や穂香たちの上に、歴代メンバーとして秋平たち映画「シコふんじゃった。」の部員名がズラリ。そればかりか、ドラマにはOBとして出演もしている。秋平と共に相撲部員だった田中豊作(田口浩正)、秋平たちをOBとして叱咤激励していた熊田寅雄(六平直政)は第1話から、そして第2話ラストには相撲好きな大学8年生だった青木富夫(竹中直人)が登場。また、亮太に相撲部入部を提案した教授の夏子も、「シコふんじゃった。」では大学院生で相撲部のマネージャーだった人物だ。
映画ファンにとってはなんともうれしい展開。公開されている予告によれば、さらなる「シコふんじゃった。」キャストの登場も。
そんな楽しみとともに、映画から30年後の現代をとらえつつ、個性豊かな若者たちが相撲を通して成長していく姿に期待が高まる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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