伊原六花、俳優としての強みは“劣等感”「いつもできないところからスタートすることが多い」

葉山奨之と伊原六花(写真左から)にインタビューを行った撮影:永田正雄

30年前に公開された映画「シコふんじゃった。」でメガホンを取った周防正行が総監督を務めるオリジナルドラマ「シコふんじゃった!」で、俳優の葉山奨之伊原六花がW主演を務めている。映画「シコふんじゃった。」から30年後の教立大学相撲部が舞台となる本作は、またしても廃部の危機に直面した相撲部に集まった若者たちの汗と涙の青春ストーリーが展開。このほどW主演の葉山と伊原にインタビューを行い、相撲を取るシーンのために取り組んだ稽古の大変さや演じるキャラクターの印象、俳優としての“強み”について語ってもらった。

同作は、日本の国技である“相撲”の常識を覆す、新時代の相撲ドラマ。卒業と引換に廃部寸前の相撲部に入ることになった主人公・森山亮太を葉山が、廃部の危機を迎えた相撲部のたった1人の部員である大庭穗香を伊原が演じ、ディズニープラスのオリジナルドラマシリーズとして毎週水曜昼4:00より全世界に独占配信される。

葉山「これからまた違う視点で相撲が楽しめます」

葉山奨之撮影:永田正雄


――今回の作品に参加して「相撲」に対する印象は変わりましたか?

葉山:もともと、いろんなスポーツを見るのが好きでその中でも相撲には興味がありました。この作品のお話が来る前にも実際に見に行ったことがあって、やっぱり生で観戦すると力士がぶつかる衝撃音や迫力などがテレビとは違うなって感じました。

また自分で相撲を取ってみて、こんなにも人を押すことって大変なんだなと。全身運動だからものすごくきついんです。体験してみないと分からないことがたくさんあったので、これからまた違う視点で相撲が楽しめます。

伊原:細かいルールや技を全く知らなかったので、この作品に出演するって決まってからいろいろ教えてもらいました。技の数が多いことにびっくりしましたし、体が小さかったらテクニックを使ってスッと内側に入るとか、自分に合った戦い方がいっぱいあることを知ることができて。相撲の見方が変わり、力士の皆さんはホントにカッコいいなと思いました。

――劇中で実際に相撲を取るということでかなり稽古を積んだとお聞きしましたが、何が一番大変でしたか?

伊原:私は鉄砲でした。

葉山:あ、鉄砲ね。あれはヤバい(笑)。

伊原:最初はなかなかリズムがつかめなくて、ようやくリズムが取れるようになったかなと思ったら、どこを鍛えるのかを意識しながらやるとものすごくしんどくて。押したり、引いたりする時に使う筋肉が違うんです。

葉山:上腕二頭筋や三頭筋とかね。

伊原:そうですね。それに稽古中、のぼせるような感覚はなかったですか?

葉山:酸欠気味になりましたね。 

伊原:相撲を取っているシーンの時は息を止めていることが多くて。

葉山:あれは無意識ですよね。

伊原:そうなんです。あとちょっとだと思うと頑張っちゃって、終わった瞬間にフラッとすることが結構あったんです。

葉山:日常生活で人を全力で押すことなんてないじゃないですか。改めて力士の皆さんのすごさを実感しました。

伊原「『まわし休憩』がありました」

伊原六花撮影:永田正雄


――稽古もそうですけど、まわしを締めるのも結構大変そうですよね。

葉山:最初はすごく時間がかかりました。

伊原:でも、今は早いです。

葉山:撮影を長くやっていると慣れてきて、後半はまわしを締めていないと寂しくなってきましたね。

伊原:そうだったんですね(笑)。

葉山:何か不思議な感覚でした。あと、これは男の人だけだと思うんですけど、やっぱり痛いんです(笑)。それに慣れるまでが大変でした。

伊原:私は服の上から締めていたからそんなに直接肌が擦れることはなかったんですけど、男性陣は皮膚が赤くなっていましたよね。

葉山:僕もなりました。

――まわしを締めていると重さを感じるものなんですか?

伊原:2、3kgあるみたいです。

葉山:結構重いです。

伊原:長時間、撮影で締めていると腰が痛くなってくるんです。まわしを外すための「まわし休憩」がありました。

葉山:あの休憩がなかったらきつかったと思います。

――演じるキャラクターについてはどんなふうに捉えていましたか?

葉山:亮太の場合は“巻き込まれた感”がものすごくあって。全く興味がなかった相撲にどんどんのめり込んでいく様が面白く描かれていて、それは相撲きっかけで出会った人たちの影響を受けたからだと思うんです。演じる上でもその登場人物たちに亮太というキャラクターを作ってもらった気がします。

伊原:私が演じた穂香は、大好きな相撲以外は何もできないというところがかわいい。相撲を取っているシーンはとびっきりかっこよくて、それ以外の時はちょっと憎めないチャーミングな部分を出せたらいいなと思いながらやっていました。ただ、葉山さんをはじめキャストの皆さんのやりとりが面白過ぎて。最初はあまり笑顔を見せないでおこうと思いながら演じていたので、笑いをこらえるのが大変でした。