玉森裕太“諏訪野”の同期たちが医師を志した理由が明らかに、成長へ期待をつなげる<祈りのカルテ>

2022/10/30 13:49 配信

ドラマ レビュー

諏訪野をはじめとする研修医たちの思いとは?

同期の研修医がそろったところで、裕也が真也に説教されて落ち込み「自分でもなんで医者になったのかよく分かんねぇし…。親父の言う通り、なんとなくなっただけだし」とつぶやいたことから、それぞれが医師になった理由を打ち明けていった。

麻友も裕也のように医師の家系で、「親の病院継いでくれる人を探すために医者になった」と言う。そんな麻友に「そう言いつつ橘はちゃんとやってる。裕也が甘すぎる」と指摘した谷川は「自分の能力を試すのに一番ふさわしいのが医者だったから、ただそれだけ」というのが理由だった。40歳の牧村は保育士として働いていた時に預かっていた子どもの具合が悪くなっても何もできなかったことから「だったら僕が医者になろうかなって」と語った。

みどりは「そんなこと聞いて、なんの意味があるの?」と言い、「私は早く一人前になりたい」と返すにとどまったが、その以前に自宅で映し出された写真の母に関係があるのかもしれない。

そして、諏訪野については幸一の検査結果を告げるところに同席していたみどりの回想で明かされた。「一回だけね、あの子がわがまま言ったことがあって。『困ってる人を助けたいから医者になりたい』って。いっつも気遣って遠慮ばっかりしてたあの子が急に。私、うれしくてうれしくて。だから、さっき白衣を着てるのを見て泣きそうになりました」と幸一。それを諏訪野には告げずに、みどりはただ「頑張れ」を繰り返した

ラストでは、裕也が真也に「たぶん一生父さんみたいな医者にはなれないと思う。でも最近、ちょっとずつ、ちょっとずつなんだけどこの仕事が好きになってきた」と告げた。真也は「好きで続けられるほどこの世界は甘くない」と厳しい返事だったが、「俺みたいな医者が一人くらいいてもいいでしょ」という言葉を吐いた裕也を、優しく包み込む諏訪野たち研修医仲間の姿があった。

SNSには「同期っていいよね 仲間っていいよね」「諏訪野先生の義父がみどり先生に本音言ったとこ感動したなぁ」「笑いと感動の塩梅がちょうどいい」などの感想が寄せられた。諏訪野をはじめ、研修医たちも患者と向き合いながら、成長していく姿が楽しみだ。

次回、11月5日(土)放送の第5話は、初期研修11カ月目の諏訪野とみどりが循環器内科で研修を。指導医・上林(高橋努)に連れられて行った病室には、極秘入院している俳優・絵理(成海璃子)がいた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部