絵理は臓器提供の意思表示をしていたことで、沙智に腎臓が移植された。沙智への手紙にあった「生きてるって、奇跡みたいなことだよ」は心に響く言葉だった。
そして、絵理の死に落ち込み、「俺、絵理さんに言ったんです。病院は元気になる場所だって…。何も知らないのに…。もっと何かできたはずなのに。もっとやれることあったのに」と涙をポロポロこぼす諏訪野。
そんな諏訪野に精神科医の立石(松雪泰子)は、「これから君は、もっとたくさんの患者さんの死に向き合うことになる。もしかしたら死が日常になっていくかもしれない。でも、それに慣れるな。今日の気持ちを、一生忘れるな」とアドバイスした。
その後、諏訪野は涙を流しながら絵理のカルテを書き始めた。「絵理さんが生きてた証をカルテに残したくて」。みどりも一緒に振り返りながら、書き込んでいった。
治療記録を綴るカルテが持つ、もう一つの意味合い。諏訪野の優しさが存分に込められていた。
公式Twitterで提案された第5話用のタグ「#祈りのカルテ餃子食べたい」がTwitterのトレンド1位に輝いた。餃子は絵理の好物で、ラストで移植手術を終えて退院した沙智が苦手だったのに「なんか無性に食べたくて」と願う場面が。
「『餃子食べたい』がこんなに悲しくなる言葉になるとは思いもしなかった」「お姉ちゃんがサチちゃんの中で生きてるからだね」といった声が上がった他、「涙腺崩壊」「号泣回だった」と多くの視聴者の涙も誘ったようだ。
次回、11月12日(土)放送の第6話は、研修医2年目となった諏訪野は谷川と共に、常に無表情で気配のない指導医・志村(勝村政信)のいる小児科へ。そこに強いぜんそく発作を起こした8歳の姫子(金子莉彩)が運び込まれてくる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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