山崎賢人“那由他”、「何度だってやり直せばいい」―ドラマを盛り上げる名言飛び出す<アトムの童>

2022/11/07 12:13 配信

ドラマ レビュー

ゲームデータが消えてしまった那由他は茫然…(C)TBS

11月6日に放送された、山崎賢人主演の日曜劇場「アトムの童」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第4話で、ゲームデータが消え大ピンチに陥った那由他(山崎賢人)たちアトムの逆転劇が描かれた。その中で、銀行から出向してきた鵜飼(林泰文)に対して那由他が言った「何度だってやり直せばいい」のセリフに感銘を受けた視聴者が数多く居たようで、番組名がTwitterのトレンド入りをした。(以下、ネタバレを含みます)

妥協する那由他に隼人はガッカリ


この作品は、ゲーム業界を舞台に、天才ゲーム開発者・安積那由他が自分から全てを奪った巨大資本の企業に立ち向かう、世の中のすべての挑戦者たちに贈る熱い下剋上バトルストーリー。と共に、周囲の人々とかかわりながら那由他が成長していく物語でもある。令和4年度(第77回)文化庁芸術祭参加作品。また、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて世界配信もされている。

那由他たちの作ったゲームに興味を持ったインド人投資家にプレゼンする10日前。ゲームデータが消えてしまったが、幸いにもプログラムは残っていた。だが復元するには最短でも1カ月はかかるため、約束の日には間に合わない。そこで那由他は外注に出すことにするが、隼人(松下洸平)は納得がいかず、那由他とぶつかる。

いつもなら「これがいい、これじゃなきゃ」と言う那由他が、とにかく間に合わせることを優先して「これでいい」と妥協めいたことを言ったことに対し、「ガッカリだわ」と吐き捨てる隼人。売り言葉に買い言葉でケンカになり、2人の仲は険悪になってしまった。

八重樫は鵜飼を疑い始める


社内に重苦しい空気が充満する中、専務の八重樫(でんでん)は鵜飼がデータを消したのではないか、と疑い始める。八重樫は、鵜飼が「まだ諦めないんですね…」とボソッとつぶやいたとき、鵜飼をギロッとにらんでいた。もしアノ小声が聞こえていたのなら、かなりの地獄耳だ…。だが、八重樫が疑いを口にしても、繁雄(風間杜夫)や各務(塚地武雅)は取り合わない。業を煮やした八重樫は、鵜飼を「データを消したの、アンタでしょ!」と問い詰め、アトムから去れ、と言い渡す。しかし、鵜飼は自分ではない、と言い張り、八重樫と揉み合いになる。

そこへ海(岸井ゆきの)がやって来て、鵜飼には鵜飼の事情がある、守らなきゃいけない家族もいる、と、苦しい立場にある彼を気遣う姿勢を見せ、「仮にこれまで何かあったんだとしても、これからは“アトムの社員”として、アトムのために一生懸命働いてくれると私は信じてます」と、彼をまっすぐ見つめて告げるのだった。

那由他が妥協した理由とは

一方、隼人は、外注したグラフィックのクオリティに納得がいかず、クリエイターに直しを依頼しに、彼女の家を訪ねた。すると、そこには那由他が。「これでいい」と口では言っていたが、那由他も納得していなかったのだ。

「オレたちで作ったモン以外は、どれもこれも全部気に食わねえんだよ! だって、オレたちのゲームだもん! 他のヤツなんかに触れられたくないよ!」。いきなりぶっちゃけた那由他に、隼人は「超絶ワガママ」と爆笑。何とか5000万円を作らなくてはいけない…そのために那由他は自分の気持ちを殺して、間に合わせることを優先したのだった。彼の本音を知った隼人は、「オマエの超絶ワガママ、とことん付き合ってやるよ」と告げ、2人の絆はさらに強いものとなった。

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