<silent>目黒蓮“想”の声を聞きたい…夏帆“奈々”の願いがこもったラストシーン

2022/11/13 14:08 配信

ドラマ レビュー

「silent」第6話より(C)フジテレビ

川口春奈主演の木曜劇場「silent」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第6話が、11月10日に放送され、生まれつき耳が聞こえないろう者の奈々(夏帆)が、想(目黒蓮)と出会ったときの出来事が描かれた。奈々の中で徐々に大きくなっていた想への恋心と、“好きな人の声が聞きたい”というかなわぬ願いの間で泣く奈々の姿が視聴者の胸を締め付けた。(以下、ネタバレが含まれます)

ろう者・奈々の視点で描かれた第6話

「silent」第6話より(C)フジテレビ


今作は「フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作家である生方美久の完全オリジナル作品。主人公・青羽紬(川口)が、本気で愛するも別れることになってしまった高校時代の恋人・佐倉想(目黒)と8年の時を経て偶然再会。そこに待ち受けていた現実と向き合いながらも寄り添い、乗り越えていこうとする姿を描く。

放送後のTwitterトレンドランキングは毎週1位で、今作のファンは登場人物たちの気持ちが痛いほどに刺さるような状態になっている。ここまで、メインとなる人物が1話ごとに移り変わっているような印象。第1話は紬、第2話は想、第3話は湊斗目線で描かれており、紬と湊斗の別れを描く回や想の家族の話があって、今週は奈々だ。

想が不安なときに奈々と出会った

18歳のときに難聴になった想が、ろう者向けの就活セミナーで出会ったのが奈々。その頃の想は、耳が聞こえていた自分がどんどん変わっていってしまうような不安に押しつぶされそうになっていた。

悪くもないのに「すいません」と人に頭を下げる日々。これまでの友だちとは縁を切り孤独だった想に、奈々が「音のない世界は悲しい世界じゃない」と教えてくれたのだ。想の不安に寄り添い手話を教えて、ろう者として生きる強さも与えた奈々にとっても、想はいつのまにか大きな存在に。手話だけで会話ができるほどになったころ、想から「奈々と二人で手話だけで話せるようになるのが目標だった」「奈々にだけ伝わればいいから」と言われたことは本当にうれしかったのだろう。

関連番組