諏訪野が義父との関係を進めたことに感動と安堵する一方で、見ている側が心にひっかかるのは諏訪野の実父・広瀬(原田泰造)のことだ。諏訪野は実父が生きていることをまだ知らない。
自宅で喀血して倒れていたところを諏訪野に偶然見つけられた広瀬は、自分が末期のがんに侵されていることを告白するが、諏訪野と外科医の冴木(椎名桔平)が目を離したすきに姿を消した。しかし、再び倒れて病院に運び込まれる。広瀬が入院を嫌がるのは、諏訪野に最期の姿を見せたくないという理由だった。
そんな中、広瀬の過去が判明。かつて冴木、立石(松雪泰子)と共に医者を志していた広瀬。「医者になるより大切にしたいものが見つかった」という手紙だけ残して大学を去った広瀬は、妻とこれから生まれてくる子どものそばにいることを選んだのだった。いまとなっては間違った選択だったと語ったが、当時は研修医のうちは金も稼げず、家に戻る時間もない多忙さになることが分かっていたからだ。
そんな広瀬に、立石は「医者になるより大切なものなんでしょ、諏訪野良太君が。だったら、どんなにみじめな姿になっても最後まで向き合うべきじゃない? 今度こそ正しい選択しなさい」と説いた。
それに対する広瀬の答えがラストで明かされた。諏訪野が最後の研修先となった緩和ケア科で広瀬の主治医に任命されたのだ。
SNSには「最終回はきっと号泣」「絶対泣くやつ」「諏訪野君と広瀬さんどうなるの」「2人がお互いのことを分かり合えますように」といった声が上がった。
次回12月17日(土)の放送が最終回。諏訪野は指導医の窪(高嶋政宏)の下で広瀬をケアする中で、警視庁の桜井(山崎一)から広瀬の意外な過去を聞かされる。そして、2年間の研修を終える諏訪野らがどのような進路を選ぶのかも描かれる。
※高嶋政宏の「高」は正しくは「はしご高」
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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