2003年、2006年に連続ドラマとして放送された医療ヒューマンドラマの金字塔「Dr.コトー診療所」(フジテレビ系)が、16年ぶりに映画で復活。12月16日(金)より公開される。ドラマ版と同じく、“コトー先生”こと五島健助を演じるのは吉岡秀隆。そして長年コトーを支え、映画版ではコトーと夫婦になった彩佳を柴咲コウが演じ、“16年後”の志木那島の物語が紡がれる。
吉岡:これまでも中江(功)監督から撮りたいというお話を頂いていたのですが、やはり何を描くのかが大事で。それが決まるまでは少し長かったです。
柴咲:再放送を見るたびに「いいなぁ」とため息交じりの深呼吸みたいなものが出ていました。本当にすてきなドラマですので、ぜひまた関わりたいなぁと。撮影はすごく過酷なので、手放しでは喜べないところもあるのですが(笑)、久しぶりに彩佳さんに戻れると聞いたときは素直に喜びました。
コトーが東京からへき地の離島・志木那島に来て19年。“たった一人の医師”として島民全ての命を背負ってきた。映画では、数年前に彩佳と結婚し、数カ月後に父親になる彼の姿が描かれる。
吉岡:あのままコトー先生がずっといたら、そりゃ彩佳さんと家族になっているだろうなと思っていたので、そこは自然でした。
柴咲:ドラマのときから彩佳さんは先生のことを意識していて、先生はそこを無邪気にかわしているのか、天然なのか?みたいなところがあって(笑)。でも毎日続けていたら、自然にそうなるだろうと思っていました。当たり前のように2人が家族であるところから始まるのが、すごくこの作品らしく、うれしかったです。
吉岡:“医者は家族をオペできない”というテーマだった2006年のドラマで、コトー先生は彩佳さんを家族だと思い、「僕にオペをさせてください、僕はずっとそばにいますから」と言っているんですよ。僕は、これはコトー流のプロポーズだったと思っています。
柴咲:え!見直さなきゃ!
吉岡:ひどいですねぇ(笑)。柴咲さんは忘れていることが多くて(笑)。それは今回の指輪問題でも発覚しました。コトー先生の結婚指輪はいつも身に着けている往診バッグにぶら下げることにしたのですが、「そういや彩佳さんがお守りとして持っていった白衣の第2ボタンはどうなったんだ」という話になって。で、最終的に指輪とボタンを一緒に往診カバンに付けることになり、その往診カバンを柴咲さんに「ほら!」と見せたら、「何でしたっけ?」って(笑)。
柴咲:すみません(笑)。
吉岡:そういうところが好きですよ!柴咲さんは彩佳さんだなって感じます。
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