その翌日、後藤家の者たちの熊狩りに同行する大悟に災難が降りかかる。間一髪のところで助かったが、突然現れた熊に襲われてしまい、“熊が出るのは珍しいことではない”というのを身をもって体験することとなった。ここで大悟が奇妙な光景を目にする。猟銃で殺された熊をその場で解体し、熊の生肉を後藤家の者たちが口に入れていた。肉を食べることで、殺された祖母が自分たちの中で血と肉となって生き続ける。そう言われて、大悟も肉を口に入れるが、これはちょっと無理だろうなと思っていたら、案の定、後ろの方に向けて大悟は肉を吐き出していた。後藤家にはそういう“しきたり”がいろいろあるみたいで不気味さは拭えない。
最後の方で、次につながる重要なことが二つ。一つは、ましろのお菓子の箱に入っていた指は、熊に襲われて亡くなった銀のものではなかったと判明したこと。もう一つは、前の駐在・狩野の娘であるすみれ(北香那)が供花村にやってきたこと。
原作を忠実に再現したシーンも多く、原作ファンももちろん楽しめるだろうが、ドラマから見てもすんなり入っていける。第1話から、いろんな事件が起きつつ、謎も生まれていて続きが気になってしょうがない。“同時配信”の第2話を見て、年始の第3話配信を楽しみに待ちたいところだ。
◆文=田中隆信
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