柳楽優弥演じる大悟の“容赦ない暴力描写”に衝撃 残忍さ際立つ拷問シーンも<ガンニバル>

2023/01/05 20:35 配信

ドラマ レビュー

「ガンニバル」第3話より(C) 2023 Disney

後半(現在)は、カーアクションと銃撃戦という、これまでになかった展開が待ち受けていた。大悟たちのパトカーの前を走っていたゴミ清掃車が開いて睦夫が猟銃で撃ち込んできたかと思えば、横を走っていた車が幅寄せしてきて、スピードを落とすように運転している巡査に命じるが、さらに後ろから車一台が飛んできてパトカーのガラスが割れて大悟が気を失ってしまう…というスリリングな展開に。

ここでまたフラッシュバックしたかのように過去の場面に切り替わる。今野のアパートの窓ガラスを破るシーンになり、部屋の中には今野とましろの姿が。ましろがいる前でも容赦なく今野を殴り続ける大悟。同僚の刑事が止めに入るが、ましろは今野が何をやったかを知っていて、「でも、嫌いになれなかった」「本当は優しい人なのに」とかばう様子を見た大悟の気持ちは…。複雑な思いがあったと思うが、刃物をましろの首に当てて「一緒に死のう」と心中をほのめかす今野に大悟は拳銃を向ける。

そこで場面は現在に戻り、睦夫たちとの銃撃戦となるわけだが、第2話で睦夫が大悟の“ある事件”について知っていると言っていた通り、大悟が取り押さえるがここでもそのことを持ち出して挑発。このシーンでは現在と過去の場面が交互に映し出され、緊迫感も増して、視聴者の目を釘付けにする。睦夫の異常性、大悟の狂気、そしてましろが失語症になった理由も明らかになったところで第3話が終了した。

狩野が最後に電話で話した相手は誰なのか、そしてすみれの「(後藤家の中で)恵介だけは別だから」という言葉も気になる。その辺りも今後の展開の中で大きな鍵になりそうだ。

◆文=田中隆信