<どうする家康>野村萬斎、今川義元を演じた感想を語る「身をもって家康に何かを授ける役だと」

2023/01/08 21:00 配信

ドラマ インタビュー

野村萬斎(C)NHK

かなりコミカルになっていると思います


――衣装はいかがですか?

義元はどんな格好をするのかと思っていたら、甲冑姿は、単に力だけで押す人ではないので白を基調とした衣装で驚きました。逆に普段の格好は、禅の思想に非常に傾倒したということもあり、藍染の非常に渋い格好で新鮮な感覚でした。

――気になったキャラクターなどはいましたか?

元康(のちの家康)を取り囲む家臣の方々は非常にユニークで魅力的だなと思います。時代劇などは撮影時間もそれなりにかかるので、いつも一緒にいて大変だなと思いながら、その分団結力を感じましたし、松本さんをはじめ皆さん仲良く撮影されていたので期待が持てると思います。

野村萬斎の底力だと思って見ていただきたいなと思います


――第1回の中で苦労したシーンなどはありますか?

出陣の舞のシーンですかね。義元は第1回で退場するので、見終わった人たちが「え!」「もう退場?」と驚く姿しか頭になくて(笑)。ただ、出陣のシーンは時間をかけて撮影に臨みましたし、監督たちも喜んでくれていたので、そこは野村萬斎の底力だと思って見ていただきたいと思います。

――「もう退場?」と思っている視聴者にメッセージをお願いします。

義元は自分が理想として掲げた王道を説き、元康(のちの家康)に理念を授ける役回りだと思います。今回の脚本は戦を描くこと以上に、戦乱の世から平和な国家というものにどういうふうに推移していくかということに重きがあるかと思いますので、家康が幕府を作っていくという部分にスポットが当たった時に、今川義元のおかげだったんだなという印象が残っているといいと思います。