――改めて“8・3抗争編”、“血のハロウィン編”で、印象に残っているシーンはありますか?
新:武道の成長に繋がるターニングポイントは全部お気に入りですし、あまりに多過ぎて1つには絞れないんですよね(笑)。逆に考えると、日常シーンは貴重です。第17話で千冬がタメだと分かったシーンも最高でしたし。そもそも彼らが中学生だっていうこと自体を忘れがちですけど(笑)、まさに中学生の日常というか。
狩野:あの場面、楽しかったよね! 僕にとってもこの作品で初めての掛け合いだったけど、微笑ましくなったというか。
新:そう言ってもらえて良かった~!
狩野:傍から見ていて、新くんがメチャメチャ楽しそうに演じているシーンは他にもたくさん。でも、そこは“聖夜決戦編”のネタバレになっちゃうので、まだ秘密ということで…。
新:“聖夜決戦編”の先行上映会に参加された方にはきっと伝わると思いますが、すごく楽しくやらせてもらいました!(笑)
――千冬としても、思い入れの深いシーンがたくさんありそうです。
狩野:僕が個人的に印象に残っているのは、やっぱり場地さんの最期のシーン。とんでもなく辛いし、千冬にとっても衝撃的なシーンでした。
同時に、狩野翔として出せる“あのときの全力”をぶつけられたことが一演者としては大きかったです。少なくとも、デビューしたての頃の僕では、到底できなかったお芝居。活動を始めて10年経った今、松野千冬という最高の相棒をいただいたことでようやく出せたのだと考えると、自分もしっかり成長していたんだなって…(笑)。
新:分かります。『東京リベンジャーズ』は役者冥利に尽きるようなシーンばかりなんですよ。僕もアフレコで、マイキー役で事務所の先輩の林勇さんに「今までで一番良かったよ」って声を掛けていただいて。声優をやってきて良かったと心底感じました。
狩野:特に“血のハロウィン編”では、どのキャストも役者人生を全てぶつけるような、集大成のお芝居をされている気がします。
新:すごい現場ですよね。
狩野:でも、だからといって殺伐としているわけではないんですよ!(笑) むしろ、みんな温かいというか、音響監督の飯田里樹さんなんかメチャメチャ褒めてくださいます。
新:収録が終わるたびに「良かったです! 言うことは基本的にないんですけど…」ってダメ出しが始まるんで、「いやいや言うことあるじゃん!」ってなるんですけど(笑)。とにかく、褒めて伸ばそうという雰囲気がありがたいです。
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