――橋部さんの作品は常に優しい雰囲気に包まれていて、今回もすごく視聴者の心に刺さるドラマになっていると感じるのですが、制作の際、何か意識されているのでしょうか?
意識はしたことないです! そう言ってもらえてうれしいです。
――テンポのいい会話劇はどうやって作られたのですか?
何気ない会話ほど、すっと出てこないです。台本を書いていて、「なんか違うなんか違う」を繰り返す時間が長いんです。その中で、一つの取っ掛かりができて、「これだ!」としっくり来た時に一気に(会話が)書けます。
生み出すまでがすごく長いので、制作の皆さんをお待たせしてしまうことが多々ありました。一生上がらないんじゃないかと思うこともありましたが、そういった期間があるからこそ、皆さんが面白いと言ってくださる会話劇を生み出せる、と思うことにしています(笑)。
――会話劇から、リアルな親子を見ている気分になりました。
そうなんですか? 私自身の理想を書いていたので、実際には父親と息子の間には、こんなじゃれ合いはないだろうなと思って書いていました。その会話を、リアルな親子だと言っていただけて驚きました。
日常会話と言うのは、俳優さんを信用していないと書けないので、高橋さんと橋爪さんへの信頼が大きかったことが、リアルな親子の会話を生み出せたのかもしれません。
――貴重なお話をありがとうございました。最後に、視聴者の方にメッセージをお願いします。
私自身、毎週出来上がりがすごく楽しみなので、視聴者の方と一緒に楽しみたいと思います!
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