車にGPSが取り付けられていたこと、村を出ようとした時に一台の車に執拗に尾行されたことで、有希は大悟が言っていたことが本当だったと知る。村を出て地下駐車場で待っていると、大悟がかつて組んでいた先輩刑事・山伏(井上肇)がやってきた。尾行を撒くのに協力してくれたのも山伏だったという。そして有希とましろを山伏に託し、大悟は村に戻ることを決めていた。
有希は「私たちのことを思うのだったら一緒にいてよ」とお願いするが、大悟の「今回の事件で悲しい思いをしている被害者がいるとしたら“子ども”なんだ」という言葉を聞かされると、その“正義”に納得し、“ちゃんと帰ってくる”ことを約束に大悟が村に戻ることを許した。
“人を喰ってる”ということを確信し、供花村の闇の部分を明らかにするために動いている大悟にとって、有希にこれまで隠していたことを全て打ち明けられたこと、そして理解してくれたことはすごく大きな進展となった。
有希の理解を得て、真っ向から後藤家の連中にぶつかるべく退路を断って挑んだ男の覚悟は実に頼もしい。次回、最終話で全てが明らかになるのか、気になるところだ。
◆文=田中隆信
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