井上真央の名演に涙、佐藤健“直木”への切なくも最上級の愛の告白<100万回 言えばよかった>

2023/01/28 14:33 配信

ドラマ レビュー

直木(佐藤健)に関する真相を知りたいと願う悠依(井上真央) (C)TBS

井上真央が主演を務める金曜ドラマ「100万回 言えばよかった」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系) の第3話が1月27日に放送された。直木(佐藤健)の悲しい過去を知った悠依(井上)。姿は見えずとも近くにいるはずの直木に向けた愛情あふれる告白が、直木だけでなく視聴者の涙も誘った。(以下、ネタバレがあります)

真相を突き止めたいと願う悠依

同ドラマは、運命だと思った相手を突然失った主人公・相馬悠依(井上)と、悠依の恋人で不可解な事件に巻き込まれて幽霊になった男・鳥野直木(佐藤)、なぜか直木が見えてしまうために2人の運命に寄り添わざるをえない刑事・魚住譲(松山ケンイチ)を中心に描く。

数奇な運命に翻弄(ほんろう)されながらも奇跡を起こそうとする3人が織りなす、“切なくて温かい”ファンタジーラブストーリーだ。

第3話は、かつて悠依、直木と同じ里親の元で過ごし、今回の事件に関わっているかもしれない莉桜(香里奈)のこと、また事件と関わりがあるかは不明だが、脳神経内科の医師・宋夏英(シム・ウンギョン)の亡き夫が譲に似ていることなどが描かれた。

真相を突き止めたいと願う悠依が事件の手掛かりをつかんでいくなか、直木の過去=家族のことが大きな衝撃を呼んだ。里親に預けられていたことから、家庭に問題があったと考えられる2人は、あえてお互いの家族について何も聞かずにいたのだった。

直木が抱えていた痛み…家族の事情が明らかに

事件解決に向けて捜査を進める譲が直木の父親を訪ねると、実の息子ながら「もう関係ない」という非情な言葉を聞いた。悠依と連絡を取りたいと言ってきた直木の母によって、その事情が判明する。

直木は血液の病気を発症した、8歳離れた弟の骨髄ドナーだった。難しい病に両親の関係もギクシャクしていた中、直木の大人びた冷静さで父親との関係が悪化し、暴力を振るわれるように。自ら調べて里親制度を利用したいと願ったが、母親からの「あなたにはいてもらわないと困る」という言葉の本当の意味はあまりにも悲しい。

独立しても母親にだけは居場所を連絡していた直木。弟が17歳になったとき病気が再発し、母親は直木に連絡して移植を頼んだ。

「そのときだけ直木さんに連絡したんですか」と思わず言ってしまった悠依。続けて「直木はもう亡くなっているかもしれません」と言うと、母親は「また再発したらどうしよう…」とつぶやいた。今回、悠依に連絡して直木の居場所を知りたいと願ったのも“ドナー”としてしか見ていなかったのだ。