――竹千代・元康との相撲シーンについてお聞かせください。
子どもの頃から、肉体的にも精神的にも家康にトラウマを植え付けるのが信長なので、その象徴的なシーンですよね。このシーンは、演出側から振り付けをお願いされたので、大河ドラマで動きを付けるなんて考えてもみませんでしたがお引き受けしました。台本にも「総合格闘技のように」と書かれていて、新たなチャレンジという意味でも担当させていただきました。
子役の川口和空くんと松本潤くん、それぞれかなり特訓してもらいました。もちろん安全面には気を付けていましたが、特に川口くんに対して、あんなにハードな動きでいいのかということも不安に思っていて。でも、あのシーンが終わった後、川口くんは「アクションが楽しかった、アクションができる役者になりたい」と言ってくれたので、結果的には良かったなと思っています。
少し教えるとすぐにできるようになって、成長スピードが早かったです。単に振りを入れるだけではなく、「動きに捉われすぎずに、感情が出るのを大切にしよう。そこはサポートするから」という話もしていましたが、それもよく理解して演じていました。一緒にやっていて、僕も楽しかったですね。
松本くんは、相撲シーンを練習したいということで、うちまで来て練習したことがありました。僕が振りを付けるからこそ、より完璧にやりたいというのも言ってくれていました。このシーンや、僕に限らずですが、「やりにくい部分はないか」なども含めて、松本くんは役者の皆さんともよくお話をされているんですよね。主演として申し分ない気遣い、細やかさ、丁寧さがあって頼りになりますし、僕自身も芝居においてぶつかりやすいです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)