草なぎ剛が仕掛けた演技の“罠”に感嘆、壮大な復讐劇が閉幕<罠の戦争>

2023/03/28 12:18 配信

ドラマ レビュー

草なぎ剛“鷲津”の復讐劇が完結!(C)カンテレ

草なぎ剛が主演を務めるドラマ「罠の戦争」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系) の第11話が3月27日に放送され、最終回を迎えた。復讐する側から復讐される側になってしまった鷲津(草なぎ)が驚くべき結末へ。タイトルが6話連続、通算9回目のTwitter世界トレンド1位となる反響で有終の美を飾った。(以下、ネタバレがあります)

闇落ちした鷲津の行く末


本作は、草なぎが主演を務めてきた「銭の戦争」(2015年)、「嘘の戦争」(2017年)に続く、“戦争シリーズ”の第3弾。草なぎにとって6年ぶりのドラマ主演となる。

議員秘書だった鷲津亨(草なぎ)は、愛する息子・泰生(白鳥晴都)が重傷を負うが、議員の“先生”からその事件のもみ消し指示を突き付けられる。仕事のために自分を殺し、我慢を重ねてきた鷲津の中で何かが大きく変わり始め、真相を明かすべく自ら代議士に。知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛けていくリベンジエンターテインメントだ。

鷲津の妻・可南子を井川遥、私設秘書・蛯沢眞人を杉野遥亮、第二秘書・蛍原梨恵を小野花梨、政策秘書・貝沼永太を坂口涼太郎が演じる。

永田町の悪しき秩序を排除すべく国会議員にまで上り詰めたが、いつしか権力にとりつかれてしまった鷲津。そんな鷲津に怪文書という形で“復讐”を仕掛けたのは眞人だった。秘書時代から親交を深めていた二世議員の鷹野(小澤征悦)とも決別し、最終話ではさらに鷲津の元を離れる人物が相次いだ。

孤立を深める鷲津の姿が悲しい


鷹野が欲深くなったという理由で総理の竜崎(高橋克典)は、鷲津に鷹野のスキャンダルをつかむように命じた。鷲津は、眞人が選挙違反について警察に訴えたこともあり、今後のためにも竜崎に恩を売ろうと、梨恵に鷹野の身辺をさぐるように指示。だが梨恵は「もう私の支えたかった鷲津さんはいません」と拒否した。鷲津は、そんな梨恵を「仕方ないな、退職願、書いといて」と突き放した。

そんななか眞人が接触した記者の由貴(宮澤エマ)が鷲津の選挙違反について週刊誌で取り上げ、竜崎は事態を収拾するためにも鷲津に首相補佐官を降りるように命じた。

孤立する鷲津にさらなる追い打ちとなる出来事が。可南子からの離婚届だ。かつて友人を自殺で失っていた可南子は、息子の泰生の件で再び傷つけられた人を救う信念を取り戻していた。何度も話し合おうとしたが、そのたびに鷲津は忙しさを口実に聞かなかったのだ。


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