前田は、普段は全く売れないお笑い芸人の放射線技師・お笑い役。作中で漫才を披露するシーンがあるとのことで、「監修に元オジンオズボーンの篠宮(暁)さんが入ってくださっています」と明かすと、「小学生の時、(実の兄弟によるお笑いコンビ「まえだまえだ」として)漫才をやっていた頃によくご一緒していろいろお世話になった方でもあったので、今回、漫才のネタを書いてもらって、それを披露するのはすごく感慨深いです」としみじみ。
続けて「せっかく書いてくれたネタが無駄にならないよう、大事に漫才をしたいなと思っております」と、まるで役柄そのもののお笑い芸人のような意気込みを語ると、カンパニーメンバーから一斉に「漫才だけ!?ドラマは!?」とツッコミが。撮影現場の和気あいあいとした雰囲気の一端をのぞかせる一幕が繰り広げられた。
また、とにかくいい人な臨床検査技師・出川役を演じる古川は「出川は、定期的にボランティア活動に参加するような、まさにいい人なんですけれども、なぜいい人になったのかというのが出川の面白いところ。作品としてはとてもファンタジーな要素がありながら、医療シーンはとても“リアルガチ”で、それをお届けするのはとても大変ですが、すごくアットホームな空気でやらせていただいているので、その空気感が伝わったらいいなと思っています」と、役名の由来になった人物の決めぜりふを交えてコメントした。
ギャンブル狂いの麻酔科医・残高役を演じる小澤は、開口一番「『残高』という、役者人生で初めてお金の状態を表す役名をいただきまして、本当に身の引き締まる思いです」とあいさつして会場を沸かせた後、「今回、本当にカンパニーのチーム力がすごくよくて。特に乃愛ちゃん、あえて白山乃愛さんと呼ばせていただきますが、芝居経験が0のところから、こんなにいいを表情するのかって毎回びっくりしながら見ています。本当にそこに注目してもらえたら」と白山を絶賛した。
さらに、ウナギが大好きなオペ看護婦のうなぎ役を演じる斉藤は「10歳の女の子が天才外科医という、ある種、荒唐無稽ともいえる設定。そのリアリティーのないところから、どんな風にしてポップで面白いお話を作っていくかというのは、演出や編集などはもちろんですが、役者の本気度にもかかってくると思うので、グルーヴ感やスピード感のあるかっこいい面白さみたいなものも一緒に作り上げていけたらと感じています」とコメント。カンパニーのまとめ役という役柄同様、見事なコメント力を見せた。