イプセンの最高傑作と言われる舞台「ロスメルスホルム」が栗山民也演出、主演・森田剛、ヒロイン・三浦透子で上演されることが決定した。2023年10月に愛知・穂の国とよはし芸術劇場プラットで開幕し、11月に福岡、兵庫公演を経て、東京・新国立劇場 小劇場で千秋楽を迎える。
「近代演劇の父」と称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンによって1886年に書かれた「ロスメルスホルム」は、古く凝り固まった時代から新しく解放されつつある時代の中、保守的な思想と進歩的な思想の人々との対立を、緊張感のある心理描写で描いた人間ドラマ。この今もなお色褪せることのない名作を、2019年読売演劇賞大賞・最優秀演出家賞に輝いた日本演劇界の巨匠・栗山民也が手掛ける。
主演の森田剛は、ロスメルスホルムと呼ばれる屋敷の主で、妻を失うもヒロイン・レベッカの支えで立ち直り、新たな時代に向けて前向きに生きようとするヨハネス・ロスメルを演じる。そして、歌手としても活動する三浦透子がロスメルスホルムに下宿し、亡き妻に代わって家の一切を仕切り、ロスメルにも強い影響を与えるヒロイン・レベッカを演じる。
共演は、保守的なロスメルの義理の兄クロル教授に浅野雅博、急進派の新聞編集者モルテンスゴールに谷田歩、ロスメルの子供時代の家庭教師で大きな影響を与えるブレンデルに櫻井章喜、そしてロスメルスホルムの出来事を静かに見守る家政婦へルセット夫人に梅沢昌代と、確かな演技力を持つ俳優が顔を揃える。
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