第4話は――
2021年、「たりないふたり」の解散ライブで倒れたオードリー・若林正恭(高橋海人)は、病院で意識を取り戻す。検査の結果、脳や心臓に異常はなく、過呼吸が原因だったようだ。知らせを受けた南海キャンディーズ・山里亮太(森本慎太郎)はひと安心するが、2人はその後の半年間、顔を合わせることはなかった。
2000年――。大学を卒業した山里は、和男(清水尋也)とコンビ「足軽エンペラー」を組み、芸人活動に本腰を入れていた。相方に逃げられた前回と違ってコンビ仲はいい感じだが、知名度はいまだ皆無で、同期の実力No.1コンビ「ヘッドリミット」との差は開くばかりだった。
一発逆転を狙う山里は、伝説の人気テレビ番組「ガチンコ」の新企画「漫才道」に挑戦する。ここで優勝し、ヘッドリミットに追いついて見せると意気込む二人は、いつもの交番前広場でネタ合わせを繰り返しながら「漫才道」を勝ち進んでいく。
初めてテレビに映る山里の姿に、父・勤(三宅弘城)も母・瞳美(ヒコロヒー)も大はしゃぎ。だが、テレビに出たからといってそう簡単には売れない。うまくいかないもどかしさから、山里はまたしても独りよがりの暴走を始める。
一方、若林と春日(戸塚純貴)の「ナイスミドル」にも新しい仕事が舞い込む。春日のバイト先のショーパブで、前説をやらせてもらえることになったのだ。若林は、ようやくちゃんとした舞台で仕事ができると喜ぶが、父・徳義(光石研)は「前説なんて芸人の仕事じゃない」と全否定する。
相変わらず嫌みばかり言う父の前から逃げようとする若林に、徳義は「子どもの頃は根性あったのにな」と、息子の小学生時代のけんかエピソードを得意げに語る。
家族に理解されないまま、若林は初めての前説に臨む。だが、パブの名物は“ものまねショー”。前説で漫才を披露するナイスミドルに、物まね目当ての客席からヤジが飛ぶ。どうしたら笑ってもらえるのか、何が正しいのかと思い悩む若林は、たまたま立ち寄った本屋で、偶然にも智子(中田青渚)に会う。
――という物語が描かれる。
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