――今作ではセットでの撮影だけでなく、さまざまな場所へロケに出ているとお伺いしています。何か印象に残っている撮影はありますか?
クランクインをしてから私にとって2日目の撮影で伊豆大島にロケに行ったんですが、その日は崖の上で撮影をしたんです。その際、撮影場所のすぐ近くに車がつけられなくて、車から降りて、片道40分かけてみんなで崖に行きました。
その時に「これから本当にサバイバルに入るんだ」「これからこういう世界が始まるんだぞ」と、このドラマにある意味歓迎されたような感覚があって、すごく印象に残っています。
――今回の玲奈役を経て得たことはありますか?
今回、声のトーンをいつもより変えてみることにチャレンジしています。でも、声のトーンを変えると、いつもの自分の振れ幅で話していないので、なかなか感情表現が難しいなと感じています。
あとは玲奈自身が考えるよりも先に行動するタイプなので、「まあなんでもいいからやってみよう」みたいなパワーは自然ともらっているような気がします。
――古川さん自身はそういうタイプではないんですか?
半々なんですよね(笑)。どちらにも振り切れてないんですけれど…例えば、今この仕事をしているのは“衝動”の部分だと思っていて、 衝動で今の事務所に応募して、今この仕事していると思うんです。
でも、些細なことで臆病になる自分もいて。「今このタイミングでこれをしていいんだろうか」とか、考えすぎて動けなくなることもたくさんあるので、半々かなと。
これからはどんどんバカになって進んでいけたら、そっちの方が女優としての進み度合いがスピーディーなんじゃないかなとか思っています!
――今作は大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合)の撮影と並行して行われていると思いますが、同時期に違う作品をやっていると切り替えに苦労することはありますか?
声の出し方から言葉遣いも全く違うので、あまりその切り替えで難しいと思ったことはないです。ヘアメイクをして、衣装を着た時に自然と切り替わっているなと思います。
――女優業を始めて5年、ご自身の中で成長したと感じる部分はありますか?
もう5年もやっているんだ、という驚きの方が大きくて…まだまだ出来ていないことの方が多いですし、もっと役と自分を一体化させていきたいです。
――演じることの楽しさや難しさは年々変化していますか?
いいことなのか、悪いことなのかまだ分からないのですが、自分自身を客観的に見れるようになってきてしまっていて。そうすると、実際にお芝居をした時に心でカバーできないことを形に逃げる計算が働くようになったことが最近の悩みでもあります。
台本の読み込みはより深くしていきたいんですけれど、お芝居の部分では自分に制限をかけたり、何か予想をしたりせずにやっていけたらといいなと思っています。
――最後に第5話の見どころと、読者へのメッセージをお願いします。
第5話は一難去ってまた一難じゃないですけど、また新しいニュースがたくさん出てくるのですが、その中でも玲奈の内面がよく見える回になってると思っています。
いつも強気な玲奈が本当は何を感じているんだろうという部分を、視聴者の皆さんにも感じていただけたらうれしいです。玲奈の柔らかい部分というのは、今たくさん共感する人がいるんじゃないかなと思うので、皆さんに届いたらうれしいです!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)