田舎から上京してきた天然な女子高生みつみの青春が描かれるTVアニメ「スキップとローファー」(毎週火曜夜11:00-11:30/TOKYO MXほか)。6月6日(火)に放送の第10話「バタバタ/ポロポロ」では、文化祭の準備がスタート。志摩がミュージカルに出演することになり、声優・江越彬紀の美声が響いた。(以下、ネタバレを含みます)
TVアニメ「スキップとローファー」は、2018年から講談社の月刊漫画雑誌「月刊アフタヌーン」にて連載中の、高松美咲による同名コミックが原作。田舎から上京してきた、勉強はできるけど、距離感が独特でちょっとズレてる女子高生の“みつみ”こと岩倉美津未(CV:黒沢ともよ)が、個性豊かなクラスメイトたちに影響を与えていく様を映したスクールライフ・コメディだ。
第10話では、文化祭の準備に勤しむみつみたちの姿が描かれた。みつみが通うつばめ西高校の文化祭は毎年7000人が訪れる一大イベントで、1、2年生が各クラスで出し物を行う。みつみ達のクラスは、1人の生徒の強い希望でミュージカルを上演することになった。演目は『The Family Singers』。戦争の影が迫るヨーロッパのとある小国を舞台に、歌うことが大好きな修道女のライラを家庭教師として迎え入れた大佐一家の物語だ(とある有名なミュージカルのパロディだろう)。
大佐の姪エミリアと身分違いの恋に落ちる庭師ヨハンを演じることになった志摩(CV:江越彬紀)。子役だった過去を周りに隠している志摩はできれば断りたかったが、頑なに拒否するのは自分のキャラではないと役を引き受けてしまう。そんな志摩に、「気を遣われる方も気づくよ。一線引かれてんなって」と進言するのが子役時代の仲間・玖里寿(CV:永野由祐)だ。
その言葉に考えさせられる志摩。志摩は子供の頃から不仲だった両親の顔色を伺い、ピエロのように振舞っていた。しかし結果的には心が疲れ子役の仕事からも家族からも逃げてしまった過去があり、自分を蔑んでいる。
志摩が演じるヨハンはエミリアと恋に落ちるも、尊敬する人に唆され、独裁政権に加担してしまう。真面目がゆえに後戻りができなくなり、最終的には罪悪感から大佐一家に背を向ける役どころだ。志摩はそんなヨハンが自分と重なって見えていた。
一方、生徒会書記として文化祭実行委員に参加するみつみは大忙し。ミュージカル上演に向け、一丸となって準備を進めるクラスメイト達を羨ましく思いながらも、自分の仕事に没頭する。
寝る間もないのか、どんどん目の下にクマが出来ていくみつみ。そんなある日、ミュージカルを主導するクラスメイトの浅野から、どうしても尺が足りないので、台本を見直してほしいと頼まれる。正直なところ、みつみは実行委員の仕事だけで手一杯だったが、みんなの役に立ちたいと依頼を受けてしまうのだった。
しかし、睡眠不足のみつみは寝落ちしてしまい、台本チェックができなかった上に浅野たちとの打ち合わせに遅れてしまう。浅野は仕方がないと笑顔で許してくれたものの、挽回すべくお昼を返上して演劇を見返すみつみ。そのうちに良いアイデアが浮かび、浅野のもとに駆けつけるが、たまたま浅野が「出来ないなら最初から引き受けないでほしい」と自分の愚痴を言っているのを聞いてしまった。
志摩がもう演技したくないのを知っていながら、ヨハン役に選ばれるのを阻止できなかったことにも、密かに罪悪感を抱いていたみつみ。周りが見えておらず、一人空回っていた自分に激しく落ち込む。
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