徳重聡&浜野謙太、猛将・池田恒興と小心者・織田信雄役で大河ドラマ「どうする家康」に出演

2023/06/16 12:15 配信

ドラマ 速報

浜野謙太「信雄の伝記などを読んでがくぜんとしました」


――演じる人物の印象をお聞かせください。

子供の頃から戦国時代が好きなんですが、僕の謙太の謙は母が好きな上杉謙信からとったというのがきっかけでした。戦国大河は本当の夢だったので、どんな名将をやらせてもらえるのかとドキドキが止まらなかったんですが、信雄の伝記などを読んでがくぜんとしました。利用されて捨てられた激弱の武将。ただ追っていくと彼に共感することばかりでした。

芝居は、なれない人になる醍醐味(だいごみ)があると思うんですが、ある意味信雄は自分に近いかもです。自分に近い激弱くん。あの乱世においてとても人間感があるというか。そんな信雄を今は結構愛せている実感があります。

――過去に出演された大河ドラマで印象に残っていることはありますか?

「西郷どん」(2018年)の伊藤博文役の時に明治天皇に頭を下げるカットがあったのですが、「『そんな浅い角度じゃ、無礼だ!』ってクレームきちゃいますよ」と監督に怒られました。やはり大河ともなると厳しい緊張感とともに撮影されてるのだなと感じ入りました。

――初めての“戦国大河”はいかがですか?

よろいを着られるのが本当にうれしくてはしゃいでいたら、本番ではかぶらないかぶとをかぶさせてもらえました。ただ、1日よろいのシーンの日は重すぎて、トイレもろくに行けず懲りてしまいました(笑)。これをしょっちゅうやっているレギュラーのみなさんお疲れ様です!

浜野謙太「ムロさんはとっても優しい方」


――古沢作品の印象はいかがですか?

「鈴木先生」(2013年)は個性豊かな生徒たちが何人も絡み合っている上に、劇場版では僕や風間俊介くん扮(ふん)する卒業生までが折り重なっていました。みんながみんなそれぞれにシビアな思考を抱えていて、それが不思議と愛らしく、かわいらしく魅せることができるということに畏敬の念とともに感動していました。そんな古沢作品の中の愛らしい一人として出演させてもらえることがとてもうれしいです。

――ここまでの「どうする家康」をご覧になった感想をお聞かせください。

戦国時代好きとしては今回の作りがとても好みです。三河衆の和気あいあいぶり、後の名将それぞれが成長していく感じが丁寧に描かれていたり、細かいところだと軍議の際にちゃんと大勢がいるのが、「合戦している」って感じで好きです。

――共演シーンの多い家康役・松本潤さんと秀吉役・ムロツヨシさんについてお聞かせください。

松本さんはリアルタイムの放送で見ていた頼りない家康と、撮影段階では全然違う雰囲気に変貌していたので驚き圧倒されてしまいました。ただ、信雄への態度の中にいろいろな感情が混じっていて、「ああ、信長だけでなくて、こんな形の愛をもった父である運命もあったのかな」なんて信雄の気持ちになれました。

秀吉はだいぶ冷酷残忍なところがあると思うのですが、ムロさんはとっても優しい方だと知っているので畏怖を忘れて笑いそうになってしまいます。昔共演した時に現場でエキストラの方々や集まってしまったオーディエンスを雑談で盛り上げているムロさんをリスペクトを持って見てました。