――演じる人物の印象はいかがですか?
調べてみると、若くして後北条家の当主になった後も実際は父・氏政が政権を掌握していた事や後北条家最後の当主になってしまった事など、葛藤多き人物だったのだろうと感じました。湯漬けなど、歴史ファンにはたまらない細かい描写などもあり、北条氏直という人物にしっかりと向き合って、本作に臨みたいと思います。また、小田原征伐のシーンでは、当主としての意地とプライドや父との関係性を丁寧に演じられたらと思います。
――過去に出演された大河ドラマで印象に残っていることはありますか?
大河ドラマの記憶は毎回鮮明に残っています。「いだてん」(2019年)では阿部サダヲさん率いる水泳チームで何カ月もメンバーと水泳の練習をして同じ釜の飯を食べ、まるで熱い部活に所属したかのような経験をさせて頂きました。今回、大河のスタジオに入った時に、「『いだてん』懐かしいなぁ」と思い出していました(笑)。
――好きな古沢良太さん作品を教えてください。
古沢さんの脚本作品は大好きで、毎回全部拝見しています。アニメ「GREAT PRETENDER」(2020年、フジテレビ)を最近拝見し、大ハマりしました。古沢さんが描かれる心の駆け引きの描写には毎回度肝を抜かれます。
――ここまでの「どうする家康」をご覧になっていかがですか?
そうそうたる演者の方々が顔を並べる中で、刻一刻と進んでいく物語に目を離せないでいました。また、以前作品で共演してから親交のある細田佳央太くんが出演しているのを一視聴者として見ていて僕も出たいと、ずっと思っていました。今回北条氏直役でお声がけ頂き、念願の出演が叶いとてもうれしいです。
――ご共演が楽しみな方はいらっしゃいますか?
父・氏政役の駿河さんとは以前作品で何度かご一緒させて頂いていたのですが、同じシーンが一度もなかったため、念願の共演です。息子らしく全力で父に体当たりしていきたいと思います。主演の松本さんは潤の名の大先輩として背中を追いかけさせて頂いていたので、やっとご一緒できたと、感無量です。大きな胸をお借りする気持ちで思い切りぶつかっていきたいと思います。
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