上地雄輔、大河ドラマ『光る君へ』への意気込み語る「時代劇は自分が大好きな分野の一つなのでとても楽しみ」

2023/07/25 13:15 配信

ドラマ 速報

藤原道綱役・上地雄輔(C)NHK

吉高由里子が主演を務める2024年放送スタートの大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合ほか)に、本多力信川清順上地雄輔財前直見が出演することが発表された。大石静が脚本を務める同ドラマは、紫式部を主人公に、変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた女性の愛の物語。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書きあげた女性の秘めた情熱と想像力、ひとりの男性への思いが描かれる。本多は、道長(柄本佑)の従者・百舌彦(もずひこ)を演じる。また、信川が紫式部(吉高)の弟・惟規(高杉真宙)の乳母・いとを演じる他、上地が道長(柄本)の異腹の兄・藤原道綱を、財前が兼家(段田安則)の妾(しょう)・藤原寧子を演じる。出演にあたり、本多、信川、上地、財前からコメントが寄せられた。

百舌彦役・本多力コメント


――演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。

僕が演じる百舌彦は、藤原道長の昔からの従者という役なのですが、はじめ台本を読んだ時、もしかしたら百舌彦は道長にしか見えてないんじゃないか、道長の守護霊的な存在…とも思えたのですが、実際はそんなことは全くなく、ちゃんと人間でした。でもそれくらい道長にとって身近な存在だと思いますし、他の登場人物との関係性とは少し違うものだと思っています。ですので、道長への愛情を他の方の道長への愛情とは違う形でお届けできたらと思っております。

――大河ドラマ出演歴・思い出などをお聞かせください。

「真田丸」(2016年)に、聚楽第(じゅらくだい)に書かれた落書きを見つける門番役で出演しました。ただ見つけただけなのに、秀吉に処刑されるという不条理に巻き込まれる役なんですが、そこで“ナレ死”を経験させていただきました。

――およそ千年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみについてお聞かせください。

時代劇の中でもなかなか見る機会のない平安時代なので、その華やかな衣装や食などに触れるのが楽しみです。そしてそこから立ち込める生活感、匂いみたいなのを感じることが出来たらなと思っております。馬を引くシーンを撮ったのですが、馬の匂いを嗅いだとき、より馬を強く感じました。嗅覚の情報量の多さにびっくりしました。そして馬がとにかく大きかったです。

――古都京都の印象や思い出はありますか?

京都に生まれて36歳くらいまで住んでいました。ですから、青春時代も京都で過ごしました。有名な話ですが、鴨川はカップルが等間隔に座っている恋人達の憩いの場です。自分も初めて恋人が出来たときは一目散に等間隔に加わりに行きました。平安時代にも鴨川はあったでしょうし、等間隔だったかは分からないですが恋人達もいたでしょう。そんな風に京都の街の中をかつて紫式部や藤原道長が生きていたと想像すると生まれ育った京都がまた違う見え方をして新鮮です。

百舌彦役・本多力(C)NHK

いと役・信川清順コメント


――演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。

姫様、若様が本当にかわいくてかわいくて。成長し裳(も)を着けられたシーンでは色鮮やかな衣裳に身を包むまひろ様がきれいで、ドラマをご覧になった皆さんも絶対着たくなるぞ、と心躍りました。乳母として我が子同然に、しっかり者の姫様、頼りない若様の行く末を温かく見守っていければと思います。

――大河ドラマ出演歴・思い出などをお聞かせください。

遊女の役で「どうする家康」(2023年)第27話に1シーン出演させていただきました。歌と踊りに苦戦して、そのとき指導していただいた先生方に今回の本読みの時にニヤリとされたので、今回は歌も踊りもないことを祈ります。乳母にはきっとありません。田舎の遊び女から惟規様の乳母にしていただきありがとうございます(笑)。

――およそ千年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみについてお聞かせください。

まひろ様をはじめ女性の着物の鮮やかさ、そして男性の着物の凛々しさに心を鷲掴みされます。惟規様の着物姿が本当にかわいいので見ていただきたいです。黒髪ロングがこの時代の美人の条件ということで、この時代でもカツラやウィッグを付け足していたとのことで、びっくりです。

豊かでない生活の中でも藤原為時様のお屋敷には水が流れていたり、装飾の一つつ一つに風情が伺えたりするのも平安時代の“胸キュン”ポイントではないでしょうか。およそ千年前、美意識が高かったこの平安時代に、男性とは別のアプローチで女性も頭角を現し、紫式部という才人が現代にも伝わる「源氏物語」を書いたことに衝撃と感動が溢れます。

――古都京都の印象や思い出はありますか?

桜の時期に毎年京都に行くのですが、どこを切り取っても、うっとりしてしまう風景が広がっています。京都には大好きな建物がいくつかあるのですが、その中の一つ、宇治にある「平等院鳳凰堂」は平安時代に建てられて千年の歴史をみてきた建造物。10円玉でも有名ですが、撮影前には思いを込めて10円玉を見てから出かけております。

いと役・信川清順(C)NHK