――演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。
時代劇は自分が大好きな分野の一つなのでとても楽しみです。道綱はただの“みにくいアヒルの子”ではなく、しっかりと母親からの愛情を受けていたと思います。そういったところからもヒントを得て、見てくださる方に道綱目線でも楽しんでいただきたいです。道綱がこの家族の中の一つのアクセントやスパイスになるといいなという思いを込めて、濃くそしてどこかキュートで愛される人間を監督やスタッフの皆様と話し合いながら作り上げていきたいと思います。
――大河ドラマ出演歴・思い出などをお聞かせください。
「天地人」(2009年)という作品に出演させていただきました。同世代の役者仲間や先輩方に向き合って絡むシーンがすごく楽しみで、さらには「見てろよ!」というワクワク、メラメラした部分もありました。感情を爆発する重い・大事なシーンもあり、いつもそこから逆算する芝居や役作りをしていきました。今回は道綱がどういう人間になってどのように変わっていくのかという事も含めて、僕自身も役を作りながら肉付けして道綱の中で成長していけたらと思っています。
あれから15年近く経ち自分も若手ではなくなりましたが、その中でもワクワク、メラメラしたものは忘れずに取り組んでいきたいと思います。あの頃の小早川秀秋と似ている部分が役柄的にあるのですが、これまでの時代劇での経験を活かしながらまた違った人間臭さみたいなものを盛り込めたらと思います。
――およそ千年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみについてお聞かせください。
まだ衣装合わせでしか袖を通しておりませんが、衣装やメイクも楽しみですし、小道具やセットなどこれからどのような物と出会えるのか楽しみです。この時代の作品をやったことがないので、所作など含めさまざまな時代背景を勉強しながら取り組んでいきたいです。
――古都京都の印象や思い出はありますか?
京都は撮影でも昔からよくお世話になっているので交友関係もとても広がりました。京都の方々と飲食店やお買い物など、たくさんの場所に行きましたので自分の中ではホームのような感覚です。そんな大好きな京都が舞台の作品に関わらせていただいて光栄です。
――演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。
道綱の母・寧子は「蜻蛉日記」の作者。一夫多妻制の時代、兼家との通い婚の約20年間を、道綱への愛と兼家との不安定な結婚生活で過ごしました。嫉妬と苦悩でかげろうのようにはかない身の上を、淋しくも激しく愛を求め、兼家と会えた時はほんわか、甘くやさしい空気感が出せるように演じたいです。
――大河ドラマ出演歴・思い出などをお聞かせください。
「炎立つ」(1993年‐1994年)、「義経」(2005年)、「おんな城主直虎」(2017年)に出演させていただきました。特に「直虎」では、1年間母を演じさせていただいたのですが、出演者みんなの仲が良く、いまだにお誕生日を祝いあっています。
――およそ千年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみについてお聞かせください。
十二単の衣装の華やかで美しい世界観、そして和歌の世界観を見られるのは楽しみです。
――古都京都の印象や思い出はありますか?
ドラマ10「フェイク~京都美術事件絵巻」(2011年)を京都で撮影していました。お寺めぐりや絵、掛け軸、お茶などなど、本物にふれあうことができ、貴重な体験をさせていただくことができました。