松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45、NHK総合ほか)の第29回「伊賀を越えろ!」が7月30日に放送された。古沢良太氏が脚本を務める同ドラマは、誰もが知る徳川家康の人生を新たな視点で描く、一人の弱き少年が乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。WEBザテレビジョンでは、明智光秀を演じた酒向芳にインタビュー。オファーを受けた時の気持ちや自身の役柄の印象、本能寺の変の撮影エピソードなどを語ってもらった。
――明智光秀役が決まった時の心境をお聞かせください。
(今作の明智光秀を)「自分が演じるのか」と思いました。ただ、私はどんな仕事でもそうですが、頂いた役に対して特別身構えることもしません。今回のように、歴史上よく知られている人物の役でも、どんな役であっても向き合い方は変わりません。
――明智光秀を演じるにあたって、明智光秀が登場する過去の作品などは見られましたか?
見ていないですね。大河ドラマ「麒麟がくる」(2020年)で長谷川(博己)くんが演じられた時も見ていなくて、かえって見ない方がいいのかなと。与えられた脚本の中で想像しながら演じるようにしています。
――明智光秀という役をどのように構築されましたか?
私は演じる上で、基本的には監督のイメージと自分の中にあるものをすり合わせていく作業をしていますが、(明智は)自分の故郷(岐阜)の方ではあるので、「せりふに方言が出るのはどうか」というのは監督に提案しました。
――明智光秀の印象を教えてください。
良い人ではないのではないか、というくらいの印象です。ただ、演じていく中でもらった役は好きになります。そうでなければ、いつまでも役と仲良くなれないので、「この役嫌いだな」「肌に合わないな」と思っているということは、自分に合わない服を着せられているようなものなので。やっぱり自分に合った服を着たいとは思います。
――岡田准一さんとお芝居をされていかがでしたか?
岡田さんとは今まで3、4回ご一緒していますが、(役柄的に)強い岡田さんしか見たことがなかったんです。でも、岡田さんが主演を務めていた「最後まで行く」(2023年)という映画では、私が見たことがない岡田さんが見られて、「岡田さんって弱いんだ」と思ってとても面白かったです。今回の信長も強い人物として描かれてきたので、岡田さんもそのように表現していたと思いますが、信長の中にある弱い部分も見たかったなと思います。
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