最初にお話を聞いたときは、意味が分からなかったです(笑)。まず、島耕作さんというと僕の中ではしっかりした年上のサラリーマンという印象だったので、「なぜ自分に?」という思いが浮かびました。
でも、考えてみれば課長時代の島さんの年齢を僕はとっくに超えているので、年齢的にはいいのかと納得。次に、島さんが雑学を言うという不思議なシチュエーションですが、これがまったく想像できませんでした(笑)。
とはいえ島耕作シリーズといえば、講談社「モーニング」の看板作品ですから、その声を任せていただけるというのは非常にありがたいこと。やるからには全力で挑むという思いで収録に臨みました。
弘兼先生の絵が動いている映像はすごく新鮮でしたね。そのビジュアルと、先に収録された他の方の声をガイドにしつつ、島さんのしっかり者というイメージに加えて、女性にすごくモテる優男という面も表現できるようニュアンスの軟らかさや、穏やかな感情の振幅を意識して演じました。
今回は“雑学を言う”という限定されたシチュエーションではありましたが、島耕作を取り巻くさまざまな女性たち、そして娘や同僚など、相手によって多少雰囲気を変えられたらと思い収録に臨みました。
口癖の「なんだって!?」は面白かったですね! テンションの似た場面もいくつかあって、どう演じたものか悩むところもありましたが、そこはスタッフとの駆け引きで、何箇所かその場の気分に任せて言ってみた「なんだって!?」でオッケーをもらったところもありました。
クイズ番組は、子どもの頃から好きなジャンルの一つです。番組の途中からでも参加できますし、翌日、誰かに話したくなったり、会話の糸口にしたりすることができますよね。今回、僕が読んだ問題は意外なものから「ああそうなんだ」と納得できるものまで、幅広く出題されています。
まったく分からなくてお手上げというものはないと思うし、答えは知っていたけど理由はこうだったんだとか、知っているつもりの問題からかけ離れた答えが出てきたりするので、出題していてもとても楽しかったです。
島耕作が雑学を出題…、というのは最初は皆さんも僕と同じように戸惑うと思うんです(笑)。「どういうつもりなんだろう?」と。でも、すぐに慣れます。見ている内にきっと、「島耕作といえば雑学博士だよね」と思ってもらえる作りになっています。ぜひクイズと一緒にお楽しみください。
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