吉岡里帆、初出演の民放連続ドラマ映画化にしみじみ「こんなエモいことってあるんだ」

2023/09/19 22:29 配信

映画 会見

吉岡里帆が映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」の完成披露試写会舞台あいさつに登壇撮影:大野代樹

俳優の吉岡里帆が9月19日、都内で開催された映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」の完成披露試写会舞台あいさつに、岡田将生松坂桃李柳楽優弥安藤サクラ仲野太賀島崎遥香木南晴夏吉原光夫吉田鋼太郎水田伸生監督とともに登壇。7年前に同作品のドラマに出演した時の心境を明かした。

ドラマの撮影現場に「行くのが怖くて」


2016年4月期に日本テレビ系列にて放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」。「野心がない」「競争意識がない」「協調性がない」と揶揄される「ゆとり世代」と勝手に社会に括られたアラサー男子3人が、仕事や家族、恋、友情に迷い、あがきながらも人生に懸命に立ち向かう姿を描いた。笑いあり涙ありの痛快社会派コメディーが映画化を果たし、個性的なゆとり3人組である坂間酒造の次男・坂間正和を岡田、女性経験ゼロの小学校教師の山路一豊を松坂、事業に失敗して中国から帰国したフリーターの道上まりぶを柳楽が演じた。

同作品が民放連続ドラマ初出演だったという吉岡は「本当に緊張して毎日胃が痛くて、現場に行くのが怖くて『どうしたらいいんだろう…』と、毎日悩みながら現場に参加していました」と回顧。

「『インターナショナル』を撮影した初日から気持ちがグンッとあの時に戻されて。出ているシーンは少ないんですけど、とんでもない緊張感がありました。『こんなにエモいことって起こるんだな』とすごく感動しています」と喜んだ。

緊張は現在も変わらないそうで「今も一緒に『きゃ~楽しいね』ってやっていたんですけど、混ざれているのがミーハー感覚でうれしくて(笑)。やっぱり特別です」としみじみ。

続けて、ゆとり3人組と再び共演したことについて「サクラさんとお三方が幼なじみみたいで、見ていて『同年代のこんな俳優さんたちに私もいつか会いたい』と思いました。仲間で信頼関係があり、家族っぽさもある。憧れの気持ちがありました」と羨望のまなざしを向けた。

吉岡里帆撮影:大野代樹

せりふに神経もっていかれ「気付いたら終わっていた」


同映画から新たに参加し、韓国人のチェ・シネを演じた木南も「撮影中はずっと緊張していました」と吐露。

「撮影前はすごく楽しみで『やったー! ゆとりの世界に入れる』という感じでノリノリだったんですけど、入ってみたら韓国語と英語、韓国語なまりの日本語みたいなせりふに神経を持っていかれて、皆と楽しむゆとりもなく、気付いたら終わっていました」と話した。

撮影中の記憶に残っていることは「岡田くんがプリントされたTシャツを着ていたこと」とのことで、これに岡田は「とても懐かしいです(笑)」と笑顔を見せていた。

◆取材・文=大野代樹

映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」の完成披露試写会舞台あいさつより撮影:大野代樹