――回が進むにつれて、於愛の方にも変化は見られましたか?
女性ならではの意見や、女性が見て感じ取れる男性同士の絆の深さなど、はたから見て感じたものを於愛が代弁して、行動したり、殿に告げたりしていたのかなと思います。道を示すというよりこういう意見があるよ、と選択肢を広げ、手を差し伸べるようなキャラクターだったと思います。
――松本潤さん演じる家康の魅力を教えてください。
殿の魅力はとても不器用なところだと思います。誰よりも一番上に立っていないといけないのですが、実は弱くて。横にいて支えたいと思うような方だなと感じました。
――座長としての松本さんはいかがでしたか?
本当に現場を引っ張ってくださっていました。細かな気遣いはもちろん、せりふでやりづらい部分があると何度も確認してくださって。常に360度周りを見ている方なので本当にかっこいいなと思いました。
――印象に残っているシーンは?
クランクインが瀬名さんと初めて会うシーンで、瀬名さんの芯の強さを感じて一気にひき込まれました。そのおかげで於愛というキャラクターのイメージをつかめたような気がします。
――戦国時代の女性を演じて、感じたことはありますか?
自分の中で時代劇はすごくハードルの高いもので、全てを美しく見せないといけないという意識があり、とても構えてしまっていました。しかし、台本を読むと、於愛がとても人間らしくて、お方様と呼ばれる立場で人の上に立つ瞬間もありますが、実はとても緊張しているとか、嫌そうな顔をするとか、人間らしさを感じることができ安心しました。
あと、戦国時代の女性たちは本当に全員強いです。男性よりも今の時代の女性よりも強いのではないかと思うくらい、筋が通っていて男性を支える意志の強さを感じました。