鳥がさえずり朝もやに包まれる公園で、史朗と賢二がゆったりとした歩調で歩いている。「見て見て、鴨がいる。かわいい」と賢二が柵に寄り掛かると史朗も足を止めて「本当だ、かわいいなぁ。親子かな?」と言う。「恋人同士じゃない」と賢二が笑う。史朗は「帰りにコーヒーでも飲んでいくか」と誘い、賢二も上機嫌で同意し、並んで歩いていく。
現実に戻って賢二は頭を振って「こんなの完全に俺の妄想だし、カフェも願望ですけどぉ!」と嘆く。「デニムなんて履いてくるんじゃなかった!お気に入りのカーディガンも汗吸っちゃうよぉ!」と賢二が愚痴っていると、前方の史朗は立ち止まっていて「よし、ここで折り返しだ。水分補給しよう」と言う。
「せっかくだからカフェでお茶でも…」と賢二が言い終わらないうちに目の前に水筒を突きつけて「水」と史朗。賢二が受け取って「ミネラルウォーターね」と言うと、「水道水」と史朗は答える。そして、もう1本自分の分の水筒をリュックから取り出してゴクリとおいしそうに飲んで「あー、気持ちいいなぁ」と爽やかに笑う。賢二は「ドケチだけど、シロさんやっぱりすてき」とつぶやくのだった。
妄想しちゃう賢二は相変わらずの乙女ぶりで、史朗は色気無く現実的で、それぞれ彼ららしくて笑ってしまう。なんだかんだ言いながらちゃんと賢二の分の水筒(中はしっかり水道水)も用意している史朗の優しさにも笑顔になった。
SNSでも、「ケンジかわいい」「デートじゃない散歩じゃないほぼ競歩」「ケンジの妄想www 分かる、分かりますとも!」とコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
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