<ゆりあ先生の赤い糸>宮藤官九郎が第6話にゲスト出演 主演・菅野美穂と11年ぶりの共演

2023/11/16 22:00 配信

ドラマ

宮藤官九郎「久しぶりの俳優業なので、大目に見て下さい」


――「ゆりあ先生の赤い糸」の脚本を読んだ感想をお聞かせください。

現代的な家庭劇だなぁと思いました。夫の不貞の相手が美少年というのも良いし、そこへ子連れの女が加わり、みんなで夫の介護をするという設定が見事ですし、ゆりあ先生のせりふがただの正論じゃないところもすてきだと思いました。

――今回演じられる伴博の印象、演じるうえで心掛けたことを教えてください。

風貌で選ばれたんだろうなと思いましたので、その風貌を生かして“空気読めない、何考えてるか分からない、怪しい、けど馬鹿ではない、息子や孫を思う気持ちだけは本心”という軸はブレずに、自由に演れたかなと思います。

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

とても良かったです。菅野さんが楽しく明るいムードを作ってくださっているので、もうそれに身を任せてればいいんだなと思いました。

――息子・伴優弥を演じる木戸大聖さんの印象をお聞かせください。

俺の息子にしてはイケメン過ぎる、絶対に俺の遺伝子は入ってない。それ以外は本当に申し分ない、非の打ち所がない好青年でした。この業界には好青年風の若者はたくさんいるけど、彼は本物の好青年だと思います。お芝居もナチュラルで柔軟で、とてもやりやすかったです。

――菅野美穂さんの印象をお聞かせください。

オンエアを見て、ゆりあ先生の仏頂面がすごく男前すてきだなぁと思っていたので、間近で見られてうれしかったです。お芝居の間を合わせてくださって、おかげさまですごくやりやすかったです。

――菅野さんは「監獄のお姫さま」に続き、今回はまた違った“おばさん”を演じていらっしゃいますが、菅野さんが表現される“おばさん”の真骨頂とは?

いちばんは笑い方、それもカメラが回ってない時の(笑)。笑い声なのに、隣の部屋から聞こえて来ると、ちょっとホラーな感じ。おばさんだけど思い切りが良く、悲壮感がないので、ガシガシ歩く所作とか、仏頂面とか、啖呵を切る場面とか、ドキドキした表情とか、いろんな側面が見られて楽しいです。「もっとやれ!」と思いながら見ています。

――本作のみどころを含め、視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。

達者な皆さんがそろっていて、どの場面も面白く、見応えがあるので、僕の場面は“ながら見”できるようにサラっと演じました。久しぶりの俳優業なので、大目に見て下さい。