「愛していると言ってくれ」韓国版スタート直前“心震わせる”オリジナル版の名場面を振り返る

2023/11/27 12:17 配信

ドラマ コラム

オリジナルの「愛していると言ってくれ」で主演を務めた豊川悦司、常盤貴子※ザテレビジョン撮影

豊川悦司常盤貴子W主演の名作ラブストーリーの韓国リメイク作品「愛していると言ってくれ」が11月27日(月)より配信される。オリジナルは、1995年にTBS系で放送された恋愛ドラマの名作だ。韓国リメイクが間もなく配信される今、携帯電話もSNSもない時代ならではのすれ違いやタイムラグといった“コミュニケーションの葛藤”から生まれたオリジナル版の心震わせる名場面を振り返る。(※以下、ネタバレを含みます)

白シャツ&サンダルの豊川にハマる視聴者続出!


1995年に放送された「愛していると言ってくれ」は、幼い頃に聴覚を失った青年画家・榊晃次と、アルバイトをしながら演技の勉強を続ける俳優の卵・水野紘子による、言葉を超えた純粋で繊細なラブストーリー。「ロングバケーション」(1996年、フジテレビ系)や「ビューティフルライフ」(2000年、TBS系)の北川悦吏子が脚本を手掛けた。

2人の恋愛模様はもちろん、白シャツ・チノパン・サンダルというラフなスタイルの豊川演じる晃次の色気ある佇まいや、常盤演じる紘子のはつらつとしたキャラクターのとりこになる視聴者が続出。最終話で最高視聴率28.1%を記録したほか、全12話を通した平均視聴率も21.3%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、大ヒットを記録した。

韓国リメイク版も、聴覚障害がある画家のチャ・ジヌ(チョン・ウソン)と夢を抱く俳優の卵チョン・モウン(シン・ヒョンビン)によるラブストーリー。ウソンは映画「私の頭の中の消しゴム」の主演でも知られ、今回の「愛していると言ってくれ」出演にあたり「この作品では、チャ・ジヌの姿を通して『コミュニケーション』に対する葛藤が描かれます」と語っている。

ドラマを盛り上げる“コミュニケーションの葛藤”


オリジナルの「愛していると言ってくれ」が長く愛される理由も、すれ違いやタイムラグといった形で現れる“コミュニケーションの葛藤”がドラマを盛り上げているから。聴覚障害の設定をはじめ、時代を反映したファクスという通信手段、そして駅のホームなどの物理的な隔たりが2人を引き離したり、後押ししたり。視聴者の心をつかんだ。