──美代子は約2年半ぶりに実と再会しました。演じる上で特別な思いはありましたか?
美代子は階段を下りていった先で実の姿を見るんですけど、実の見掛けは変わっていないわけですから、やっぱりうれしかったと思います。無事に生きていてくれたんだと。
それと同時に、現実が押し寄せてきます。私は、実と美代子は恋愛結婚だったと思っているんです。美代子は実に、心底ほれ抜いていますから。だから、世津子さんの家で暮らす実の姿を見た時の、複雑な思いもありますよね。美代子の女性としてのプライドもあるのだと思います。
実はそのシーンは、13分くらいを長回しで撮ったんです! ですから、せりふを覚えるのが大変で!(笑)
でも、とっても覚えやすいんです。岡田(惠和)先生の脚本は心を打つせりふが多いので、覚えようと思わなくても、スッと入ってきます。台本を読んだ時に、「わぁ、このせりふどうやって言おう! せりふに負けないようにしないと」と思うんです。
──これまでで、一番印象的だったせりふを教えてください。
(4月14日に放送された)「“いばらぎ”じゃなくて“いばらき”です!」ですね。それまで本当に幸せに暮らしていた美代子が、初めてあんな思いをしたのだと思います。
(実を捜すため上京し、)たらい回しにされて、揚げ句の果てに「いばら“ぎ”」と言われて。あのシーンは、台本を読んだ時にも衝撃を受けました。読んで感じた印象のままに演じなくてはと思って、奮い立ったのを覚えています。
──大きな山場を迎えている本作ですが、今後の展開について…。
私も知らないんです!(笑) みね子は一生懸命に頑張っていますから、母親としては負担を軽くしてあげたいですよね。
──では最後に、今後の「ひよっこ」で木村さんが注目されていることを教えてください。
(みね子が付き合っていた)島谷くん(竹内涼真)とは、美代子は結局会えなかったですからね。竹内くんとは、中打ち上げで会いましたけど…。スラッとしてる、好青年でした!(笑)
私は、ヒデくん(秀俊=磯村勇斗)も気になっているんですよ。包丁さばきだったり、喋りながら野菜の皮をむく演技だったり、相当に練習していると思います。なかなかできることじゃないのに、上手ですよね。一目置いているんです!(笑)
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)