中川大志“ミズキ”の切なさが胸に迫る、二宮和也“誠司”との5年を感じさせた名シーン<ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~>

2023/12/05 11:42 配信

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ミズキが誠司とハンバーガーを食べるシーンに「エモい」


突然「腹減らないか」と言い出した誠司は、ハンバーガーを買ってきた。

初めて会ったときを振り返り、「実は苦手だった」と告白したミズキ。「どうせこいつも親父に取り入って、上に立とうとしてるんだな」と思ったというのだ。しかし命を救ってくれたときから、「根は優しくて、誰よりも情に厚くて、誠司さんにだけは何でも話せるようになった」と。それから5年にわたり、誠司が自分を育ててくれたのだと言った。

対して誠司も「ひ弱でボンボン」な誠司が苦手だったと言った。でも一緒にいるうちに、いつ蹴落とされるか分からない立場である孤独や苦しみを理解するようになり、「お前の力になりたいと思った」という。

ハンバーガーは、TVer限定で配信されているドラマの前日譚でも2人が食べていたものだ。第一印象が苦手な者同士だった2人が5年にわたって築き上げた絆。ハンバーガーを通して描き出されたことに、SNSには「エモかった」「食べながら過去を語るまでの2人がたまらなく切なくて愛おしい」といった声が上がった。

ただ、過去を語った誠司の記憶は戻ったのか。潜入捜査官という立場での「アネモネを壊滅させる」ということから、信じ込ませるためのうそではないのか。その疑問は蜜谷の言葉も関係する。神奈川県警捜査一課長の一ノ瀬(遠山俊也)に、誠司が自分の手配した潜入捜査官であることを打ち明けた蜜谷。ところが、次第にミズキに情が移り始め、任務から降ろしてほしいと訴えていたのだという。そんなとき記憶喪失になり、記憶を取り戻せばミズキ側につくだろうから、全ての片をつけたいと言った。そして天樹勇太に戻らず、勝呂寺誠二のままであれば“違法捜査”にはならないと不敵に笑った。

真相がどこにあるのか、また誠司とミズキの行く末も、より一層気になる展開となった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部