剛力彩芽が、12月19日に都内で開催された明治座創業150周年ファイナル公演「舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』」の製作発表会見に登場。共演の藤原紀香、染谷俊之、上山竜治、長谷川初範、 新谷姫加、美弥るりか、高島礼子、脚本の岩崎う大(かもめんたる)、演出・共同脚本の河原雅彦と共に作品への思いなどを語った。
同作は1981年の発表以来、幅広い世代から人気を博し、令和となった今の時代も愛され続けている北条司原作の「CAT’S EYE」を岩崎と河原の共同脚本で舞台化。明治座が創業された時代でもある明治時代に設定を変え、怪盗キャッツアイの三姉妹が鮮やかな盗みの大一番を披露するオリジナルストーリーだ。今作では次女・来生瞳役を藤原、三女・来生愛役を剛力、長女・来生泪役を高島が務める。
会見は脚本の岩崎が「何かの頂上決戦、何かの決勝戦だろうという世界規模の感じがする」と表現するほど、衣装を含め華やかなメンバーが登壇して行われた。
赤を基調としたワンショルダーのドレス姿で登場した三女・愛役の剛力は、初舞台も明治座だったそうで「20代の頃に初めて舞台に立たせていただいて、本当に緊張しっ放しで。ただただすごく楽しかった思い出がありまして、そこから舞台が本当に大好きになりました」と当時を回顧し、今作に挑むにあたって「久しぶりに明治座の舞台に立たせていただけるということが本当にうれしい」と喜びを。
また、ボーイッシュで活発な愛役ということについては既に周囲からも好反応が寄せられているらしく「誰もが知るキャッツアイという作品で、三女・愛ちゃんをやらせていただけるお話をどの世代の人にしても『うわっ!ピッタリ』と言っていただけるんです。皆さんそうイメージしてくださっているんだな、うれしいなと思います」と感激しつつ、「ただ、私は理系はどうかな…発明とかそういうジャンルは得意ではないので(笑)」と役柄と異なる点も付け加えた。
「新年早々この豪華なキャストの皆さんとお稽古ができるのは本当に楽しみですごく今からワクワクしています」という剛力だが、あらためて姉・瞳役の藤原の印象については「紀香さんは『はじめまして』だったんですけど、こんなに気さくな方なんだと。本当に優しくて温かくて、こんな姉さんに付いて行けるのはうれしいなと思いながら、もうお芝居をするのが楽しみでしょうがないです」と明かす。
そして姉・泪役の高島とは20歳の頃に映画で共演経験があり、それ以来の共演だそうで「その時は高校生の役を演じていたので、こんな格好いい女性になりたいなって。その時もたくさんお話をさせていただいた記憶があって、優しい、うれしい、あったかいと思いながら。お姉さん2人に付いて行こうって決めました。いっぱい学びながら、妹らしくいっぱい甘えさせていただこうと思っています」と振り返り、“姉たち”に甘えることを誓った。
そんな剛力に対し、高島は「(以前共演した時)20歳とは思えないぐらい主役としてしっかり務めてらした記憶があるんですよ。スタッフに気を使うわ、共演者に気を使うわ、ものすごくしっかりした子だなと思ったのを覚えています。久しぶりに会ったけど、こうやって普通にお話できるのがうれしいです」と目を細め、藤原も「かわいい彩芽ちゃんと、すてきな姉さん(高島)と一緒に三姉妹ができるのはめちゃくちゃうれしいです」と、三姉妹として舞台上で共演する日を心待ちにしている様子だった。
舞台「メイジ・ザ・キャッツアイ」は、2024年2月6日(火)~3月3日(日)に東京・明治座にて上演。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)