二宮和也×大沢たかお×中谷美紀による小さな奇跡がつながった物語が終幕<ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~最終回>

2023/12/19 18:46 配信

ドラマ レビュー

怒涛の一日の終わりが近づき、笑顔を見せる桔梗(中谷美紀)(C)フジテレビ

二宮和也大沢たかお中谷美紀がトリプル主演するドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第11話が12月18日に放送され、最終回を迎えた。クリスマスイブの一日で、主人公3人がそれぞれの使命を全う。そして、舞い降りた小さな奇跡が3人をつないだ。(以下、ネタバレを含みます)

クリスマスイブの一日が終わりを迎える


同ドラマは、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブという“たった一日”の出来事を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。

主人公は、記憶を無くした逃亡犯の勝呂寺誠司(すぐろじ・せいじ/二宮)、臆病で頑固な洋食店「葵亭」のシェフ・立葵時生(たちあおい・ときお/大沢)、地方テレビ局「横浜テレビ」の報道キャスター・倉内桔梗(中谷)。3人の物語が並行して進んでいき、最後に運命の交錯を果たす。

最終話は、12月24日の夜8時過ぎから始まった。

3人それぞれが“仕事”をやり遂げる


潜入捜査官だった誠司は、国際犯罪組織アネモネの麻薬取引を成立させた後、2代目ボスのミズキ(中川大志)に銃を向けられた。だが、そこに桔梗が現われて生中継を始め、さらに神奈川県警警部補・狩宮(松本若菜)らも到着して組織の面々は逮捕されることに。

潜入していた間にミズキと仲を深め、誰を裏切ることになるのかハラハラさせられた誠司だったが、記憶が戻るとともに本名・天樹勇太という警察官の立場を選択していた。桔梗も仲間の協力のもと、社長が押していた大型音楽特番を中断して事件の真実を報道することをやり遂げた。

一方、時生はクリスマスディナーの営業がスタートし、客に料理を提供。時生がこぼしてしまった代々受け継がれたデミグラスソースを使った名物のビーフシチューの代わりにメインディッシュとしたのは、ナポリタンやエビフライ、ハンバーグ、そしておにぎりだ。

物語の謎の一つだった逃げ出した愛犬を探して街をさまよっていた真礼(佐藤浩市)が、実は時生の父で、葵亭の先代であることが判明。その真礼はメインディッシュの数々を見て「お弁当だな」とつぶやいた。妻を亡くした時生は、20年以上一人娘である査子(福本莉子)に作っていた愛情込めた“お弁当”をテーマにしたのだった。

期待されたメインディッシュが提供できなかったことを謝罪しつつ、それでも営業したのは「この葵亭に関わる全ての人にとって、今日という一日が良き日になってほしいと思ったから」と打ち明けた。そして、この日が葵亭の新しい始まりだとも告げた。