「何かを変えたい」と願う高校生たちが、カリスマ的なリーダーに導かれ、大人社会に反旗を翻(ひるがえ)していく、新感覚青春ドラマ。軽快なテンポでスタートする第1話冒頭では、いじめを受ける渾一(板垣李光人)が自らの命を絶とうとするが、そこへ謎の青年・ゼロ(道枝)が現れる。本作で道枝は人生初の金髪に髪を染め、“ギラギラの道枝駿佑”でカリスマのゼロを演じる。開始早々現れるゼロは、気合いの金髪も相まって、既にまぶしいほど発光している。これまでの道枝のイメージとは異なる、ダークヒーローを演じる彼の覚悟と、並々ならぬオーラが感じられる。
そんなゼロは転校生として渾一の前に再び現れ、渾一の抱える問題を解決するという賭けを持ち掛ける。自信たっぷりな物言いと、意味深な笑顔。謎多きゼロが渾一に「俺がお前をこの腐った世界から救ってやる」と言い放つ場面は、一気に視聴者を引き込むだろう。そして奇人のゼロにびくびくしながらも、ゼロとがっちり手を組んだ渾一。劇中で流れるサントラも相まって、これから何かが起こる革命の予感とワクワク感が湧き上がってくる。
ゼロは渾一の抱える問題「動画研究会の部員を7人集め、部に昇格させること」を達成するため、動画研究会の部員を探し始める。ゼロが選んだ生徒を演じるのは、吉川愛、井上祐貴、横田真悠、山時聡真、泉澤祐希といった今をときめく若手俳優陣。脚本の武藤将吾が2019年に送り出した「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)同様、板垣を含めた生徒役にも期待が高まる一方で、ゼロと行動をともにすることとなる彼らも、物語の重要人物となりそうだ。
部員集めの一方で、渾一はいじめの首謀者・澤井玄樹(西垣匠)から呼び出される。渾一のもとへ向かったゼロの行動に、まずはハラハラドキドキさせられることだろう。その後も、ゼロの正体を含めて謎が多い本作はラストまで驚きの連続。予測不能な展開にハラハラしながら、散りばめられた“メッセージ”に考えさせられる。伏線が張り巡らされたストーリーにまだまだ謎は深まるばかりだが、ぜひ最後の最後まで見逃さないようにチェックしてほしい。
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