ゼロが賭けで解決することになった渾一の抱えている問題は、「1.いじめをなくすこと」「2.動画研究会の部員を7人集め、部に昇格させること」「3.渾一に送られてきた脅迫メールの差出人を暴くこと」。渾一は、「大学推薦を取り消されたくなければ、指示に従え」という、差出人不明の脅迫メールを受け取っていた。まずは2.を実行するべく、ゼロは名簿から部員候補をピックアップし、勧誘を開始。
そんな2人の様子を心配そうに見ていた貴城香恋。渾一の幼なじみでもある香恋は、成り行きで渾一が立ち上げた動画研究会に、ゼロ、渾一とともに名を連ねることに。「ロックじゃねえ」が口癖のバンドマン・二瓶久高(井上)、元秀才のクールキャラ・呉井賢成(山時)、食いしん坊の癒し系・桜庭杏花(横田)、そして万年球磨きの野球部員・桐山球児(泉澤)と次々に声をかけるゼロ。
一方その頃、渾一はいじめの首謀者である澤井玄樹(西垣匠)から呼び出され、金を巻き上げられていた。香恋から助けを求められたゼロは、渾一のもとへと急行する。ゼロは渾一の身代わりとなって澤井たちからわざと暴行を受け、それをスマホでライブ配信するという手段をとった。カメラをオフにした途端、澤井たちをボコボコにし、渾一に金属バットを渡して「二度と関わりたくないと思うくらいに徹底的にやれ。自分で解決しろ」と。最終的にはゼロが澤井にあることをささやいて、渾一へのいじめをなくさせた。
2.と3.はリンクしていて、大学推薦を切り札に入部させたいメンバーに声をかける。そして彼らに3.の犯人を捕まえる手伝いをさせた。3.の犯人は教師で、しかも大学推薦に関して融通の効く人物だとゼロは思ったからだ。3.の犯人を捕まえて、脅迫メールのことと引き換えに、大学推薦をもらう。これで一石二鳥。
3.を解決していくなかで、スクールカウンセラーの毛利(野間口徹)が校内で違法薬物を製造していて、それを生徒たちに配っていることを暴いたゼロたち。これで一体感が生まれ、7人は動画集団「マルス」を結成した。
しかし、3.の犯人は毛利ではなかった。渾一が理不尽に脅されていた毛利を排除するため、彼の悪事を暴かせるために脅迫メールを受け取ったと自作自演していた。それをゼロは見抜いていたのだった。
渾一の3つの問題は一応解決した。しかし、それで終わりではなかった。実はゼロがこの学校に転校してきたのはある目的を果たすためだった。回想シーンの中でエリという女性の名前を叫ぶシーンがあったが、「この中の誰かがあいつを殺した」と。
そう、ゼロの目的はマルスのメンバーの中からその容疑者を見つけることだった。終盤での大きな展開に視聴者からも大きな驚きの声が。さらに、クロッキーコミュニケーションズの社長・國見亜門(江口)との間に何らかの問題があるようなので、そちらの展開も気になるところ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)