“ナニ”と呼ばれる大災害から12年。今なお残る仮設住宅に猫のトラと共にやってきた“半ズボンの半助”こと田中新助(池松壮亮)は、三木本(鶴見辰吾)という怪しげな男の指示で、そこに住む人々の暮らしぶりを報告する仕事を請け負う。
街で半助が初めに出会ったのは電車の運転手を自称する六ちゃん(濱田岳)という男。どでんどでん…どですかでん…と電車の走行音を叫びながら街を走り回る六ちゃんだが、その電車は彼以外の人の目には映らない。
六ちゃんの母・くに子(片桐はいり)は「一人で街の外に出るんじゃないよ」と心配するのだが、ある日六ちゃんは怪我をした少女から頼まれ、彼女をおぶって本物の電車が走る街の外へと繰り出す。それが思わぬトラブルへと発展することになる。
――という物語が描かれる。
公式HPなどで公開されている予告動画は、「“ナニ”から12年」「“ナニ”の被害で…」と話すレポーターの姿からスタート。「彼らは知っている。あれほどひどい暮らしはないけど、あれほど人間らしい生き方もないことを」というナレーションと共に、全てを失った半助が“街”へと足を踏み入れる姿が。
「その街はヤバイ住人ばかり」という文字通り、「どですかでん〜」と言いながら走る六ちゃんなど、個性的な人たちに目を丸くする半助。そしてカードを手渡す三木本に「仕事って何すか?」と質問する。
場面は変わり、“街”の青年部・タツヤから「いきなりだけど、青年部入らない?」と誘われる半助。さらに、「リカーショップオカベです!」と元気に尋ねてくるオカベの様子も。
「またお前か! 何してくれてんだ、半助!」と六ちゃんから怒られる半助の姿に続き、マスク織りの少女・かつ子をはじめ、“不埒な日雇いガテン系”、“戦慄井戸端マシンガンズ”、“夢見るホームレス親子”、“元アイドルとファン夫婦”と、“街”で暮らす個性的な住人たちの姿が次々と切り取られている。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)