窪塚愛流、主演映画の公開に喜び「19歳の僕が全てを注ぎ込んだ作品」<ハピネス>

2024/05/01 21:03 配信

映画 会見

食事シーンのリハーサルについて


撮影を振り返ってのエピソードについて窪塚は「普通、リハーサルの時に食事をしないことが多いが、篠原監督は食べて食べて!と言っていたので実際に食べていました。なので、本番が始まるころにはお腹一杯だったのが印象的」と明かすと、蒔田も同意し、「カレーのシーンでいうと、ロリータファッションは結構しめつけるので、撮影の際座ったり立ったりが厳しかったのが思い出に残っています」と撮影中の思い出を披露した。

これを受けて、本番前の食事シーンについて山崎は「僕は本番前に食べるのを避けていたが、みんな若いってことだ!」と驚いていると、監督は「なんでも本当にやったほうがいい。嘘に見えるといやでしょ?」と、観客席に向かって笑顔で語りかけていた。

蒔田彩珠(C)嶽本野ばら/小学館/「ハピネス」製作委員会


「悲しめるって幸せだよなと」と語る橋本愛


本作にかけた思いを聞かれ窪塚は「生活の中で、由茉のことをとにかく考えて撮影に挑んでいた。自分のことよりもとにかく由茉のことを考えぬいて作品に向き合ううちに、自分のことよりも人のことについて考えることが大事だと気付きました」と話すと、蒔田も大きく共感していた。

続いて、「雪夫と由茉のように、自分の人生を変えるような奇跡の出会いの経験はありますか?」と聞かれ山崎は、「レコード会社のオーディション。そこにいたスタッフと最終選考に残り、出会えたことが奇跡でした」と歌手としての経験を語った。

篠原監督は「出会う人によって運命や何かが開けることがある。僕の長編デビュー作の主役が、山崎まさよしさん。山ちゃんと出会えたことが奇跡だし、この映画も奇跡だと思う」と山崎との奇跡の出会いを懐かしんだ。

橋本は「最近はじめて近しい人が亡くなった経験をして、悲しくてしょうがないんですが、悲しめるって幸せだよなと思いました。心はまだ追いつかないけれど、これだけ悲しいくらい大切な人がいる人生って絶対に幸せだよなと思っています。映画の由茉ちゃんと雪夫くんの気持ちもすごく実感を伴って考えました」と、本作で月子が雪夫に語った言葉に通じる奇跡の出会いについて話してくれた。

蒔田は、「ペットショップで出会った猫。唯一無二の存在です」と愛猫について愛おしそうに語り、窪塚は「14歳の時に妹が生まれたんです。妹からの手紙を財布に入れていつも元気をもらっています。『ハピネス』を見て蒔田さんに嫉妬したようです」と明かし、妹からもらった手紙には、「“アル(愛流)にふさわしいのは私”って書かれていました」とエピソードを披露し、会場を沸かせていた。

最後に、蒔田は「音楽やファッションだったり、暗いことだけではなく素敵なことがいっぱい詰まっている。死に向き合うよりは、生きることと向き合える映画だと思う。この作品を観て、生きることと向き合ってほしい」と作品のメッセージを語り、窪塚は「タイトルと内容に矛盾があるなと最初は思っていたけれど、演じていく中で、そうではないことに気付けた作品。いろんな人に観てもらい、それぞれのハピネスをみつけてもらいたい」と締めくくり、大きな拍手の中、舞台挨拶は終了した。