津幡は患者の安全を最優先に考え、ミヤビを手術に参加させるべきではないと直談判しに行ったらしい。すると、看護師たちの間では、安全室長として日頃からスタッフに厳しく接する津幡に反発する声があがり、星前もさすがに越権行為だと藤堂(安井順平)に抗議。しかし藤堂によれば、10年前のある手術に起きた悲劇によって津幡が患者の安全に固執するようになったという。そして、津幡は手術用具を持つと手が震えるようになってしまっていた。
手術を控える入院患者・金子がすぐ起き上がってベッドから出ようとする件で、看護師たちは津幡に相談するか悩むが、津幡が厳しすぎるために相談するのを躊躇してしまう。その後、金子がベッドから落ちてしまう事故が起き、手術が必要になる。
三瓶が執刀することになり、星前が「オペ看まだ?」と聞くと、津幡が「私がやります」と言い、三瓶は了承する。星前が「助手は…」というと、ミヤビがしっかりと覚悟を決めた表情で「やります」と言う。手術が始まって三瓶が説明し、「メス」というと、津幡は手が震えることなくメスを手渡すことができる。粛々と手術は順調に進み、患者に後遺症が残ることもなく無事に成功したのだった。
厳格で完璧だと思っていた津幡に思わぬトラウマがあり、それを乗り越える姿に胸が熱くなった。
◆構成・文=入江奈々
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