杉咲花、“わからなさ”がリアリティのある演技を生む【てれびのスキマ】

2024/06/03 06:30 配信

芸能一般 コラム

杉咲花※2024年ザテレビジョン撮影

26歳ながら驚くほど達観している


現在放送中のドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(フジテレビ系)で、記憶障害を抱えた脳外科医の主人公を演じているのが杉咲花。彼女のそばかすが映るのが印象的だが、「凄くいい」という反応がある一方で、「取ったらいいのに」という意見も届いたという。これに対して彼女は「それはその人の美学だと思うんですけれども」と前置きしたうえでこう語っている。

「私は自分のそばかすをこれで良いと思っているし、それがありのままの自分だと思うから、あまり隠さなくてもいいかなと思っています」(「スポニチ」2024年4月17日)

様々な意見に配慮しつつ、芯の強さがうかがえる発言だ。彼女はまだ26歳であることに驚いてしまうほど達観している印象がある。

幼少期はテレビドラマが大好きな少女


杉咲は体を動かすことが大好きな活発な子供だったという。公園に行っては泥だらけになって遊んでいた。一方で、テレビドラマも大好きでそのクールに放送されている連ドラをほとんど見るような生活を送っていた。逆に習い事は全部飽きてしまって続かなかった。

そんな彼女の性格を見て、「一つの役をやって、終わって、新しい役にまた会う」という仕事が合うのではないかと、母親が役者を勧めてくれて子役としてキャリアをスタートさせた。小さい頃から、人と比べて自分が劣っている部分を探してしまい、コンプレックスがあった彼女にとって、それを物語の必要な部分に転化できる役者の仕事は魅力的だった(「スイッチインタビュー」NHK Eテレ2024年2月23日)。

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