櫻井翔“清家”はAIのように完璧すぎて不自然…その不気味な快演ぶりに視聴者も「本心が読めない」と騒然<笑うマトリョーシカ>

2024/07/01 21:33 配信

ドラマ レビュー

清家(櫻井翔)の表情と会話からは本心が見えてこない(C)TBS

水川あさみが主演を務める金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第1話が6月28日に放送された。同ドラマは、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真が2021年に発表した同名小説が原作。抜群の人気を誇る若き政治家と有能な秘書の“得体の知れない不気味さ”に気付いた新聞記者が、彼らを取り巻く黒い闇に迫るヒューマン政治サスペンス。第1話、文芸部の記者・道上香苗(水川)の父親・兼高(※兼高の高は正しくは「はしご高」)(渡辺いっけい)が放送開始すぐに亡くなるという衝撃のスタートを切った。(以下、ネタバレを含みます)

人間の欲望と謎が絡み合うヒューマン政治サスペンス


印象的な笑顔とリベラルな言動で人気を集め、未来の総理候補との呼び声も高い若き政治家・清家一郎(櫻井翔)と、そんな彼を支える有能な秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二)は、どちらも非の打ち所がなく完璧に見える。「でも、この2人…何かがおかしい」。そんな2人の奇妙な関係を暴こうと、新聞記者である道上(水川)は、彼らの隠された過去を探っていく。

また、道上の社会部時代の先輩記者・山中尊志を丸山智己、道上の後輩記者・青山直樹を曽田陵介、道上の元夫・旗手健太郎を和田正人が演じる他、謎の女役として高岡早紀が出演。

さらに、清家と鈴木の福音学園時代の同級生・佐々木光一を渡辺大、大手新聞社社会部の敏腕記者だった経歴を持つ道上の父・兼高を渡辺いっけい、清家の実父で、官房長官を務めた経験もある有力代議士・和田島芳孝を加藤雅也、明るく前向きで肝がすわっている道上の母・香織を筒井真理子が演じるなど、個性豊かな面々がストーリーを盛り上げる。

新たに発足された内閣に初入閣した若手議員の自叙伝の内容に違和感


第1話では、2022年4月、新たに発足された内閣に厚生労働大臣として若手議員の清家が初入閣を果たした。リベラルな言動が国民の支持を集め、未来の総理大臣候補とされている43歳の清家の存在は、若返りを図る新内閣の目玉として注目されることとなった。

同じ頃、東都新聞文芸部の道上は、刊行された清家の自叙伝「悲願」の紹介記事作成のために取材で愛媛・松山にある清家の母校を訪れていた。担任の口から語られたのは、現在の頼もしいイメージとは違う清家の姿。そして自叙伝には登場していないブレーン的存在の鈴木が近くにいて、彼が清家を生徒会長にし、政治家となった今も秘書として側にいることが明かされた。

今も秘書として側にいる重要人物が自叙伝に登場しないことに違和感を覚えた道上は、清家だけでなく、鈴木がどんな人物なのか気になり始め、調べてみようと動き始める。

「笑うマトリョーシカ」第1話より (C)TBS