霊能力者の石黒賢“黒田”が一世風靡…30年の歴史を感じるオカルト番組ブーム<古畑任三郎>

2024/07/04 18:00 配信

ドラマ レビュー

警部補・古畑任三郎(第1シリーズ)(C)フジテレビ/共同テレビ

今から30年前になる1994年4月13日に放送が始まった三谷幸喜脚本の「警部補・古畑任三郎」。田村正和演じる主人公・古畑任三郎が、完全犯罪をもくろむ犯人たちの難解なトリックを卓越した推理力で解いていく、言わずと知れたミステリードラマの金字塔だ。FOD・TVerでは「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」を開催中で、第1シリーズの「警部補・古畑任三郎」第1~3話は7月6日(土)まで無料公開されている。石黒賢が自称・霊能力者の犯人役を演じた第9話を紹介する。(以下、ネタバレが含まれます)

霊能者・黒田が生放送中に死体を見つける


第9話「殺人公開放送」は、テレビ界の人気者である霊能力者・黒田清(石黒)が殺害行為を隠ぺいする回。黒田が河原で石の下に赤いスカーフを置いたところを、チンピラ風の中島が見かける。霊能番組にも出演して、世間に顔を知られている黒田。そのトレードマークのようなサングラスとライダージャケット姿で黒田と気付いた中島は「何をしていた」としつこく絡む。挙句の果てに取っ組み合いとなり、はずみで土手から落ちた中島は、河原の石で頭を打って死んだ。あわてて死体を草むらに隠し、バイクで立ち去る黒田。

テレビ局で霊能番組の公開録画が始まった。スタジオには、古畑任三郎(田村正和)と部下の今泉(西村まさ彦)も観客として来ていた。霊視で河原の赤いスカーフが映るという黒田。現場にとぶ取材班。だが、そのカラクリをゲストの科学者・神宮(山口崇)に見破られた黒田は、ついに死体が見えると言い出した。そして、取材班に発見される中島の死体。感心するスタッフ、観客。勝ち誇る黒田。だが、古畑は収録したテープから、黒田の犯罪を立証していく。