櫻井翔“清家”に一番影響を与えたのは玉山鉄二“鈴木”ではなく元恋人・田辺桃子“美恵子”なのか<笑うマトリョーシカ>

2024/07/07 11:58 配信

ドラマ レビュー

「笑うマトリョーシカ」第2話より(C)TBS

水川あさみが主演を務める金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第2話「深まる疑惑…事故と元恋人の秘密」が7月5日に放送された。同ドラマは、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真が2021年に発表した同名小説が原作。抜群の人気を誇る若き政治家と有能な秘書の“得体の知れない不気味さ”に気付いた新聞記者が、彼らを取り巻く黒い闇に迫るヒューマン政治サスペンス。

第2話で、道上香苗(水川)は父・兼高(渡辺いっけい)が亡くなった事故は清家一郎(櫻井翔)の秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二)が仕組んだものではないかと疑うが、新たな事故が起こり、もう一人、別の重要人物の存在が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)

人間の欲望と謎が絡み合うヒューマン政治サスペンス


印象的な笑顔とリベラルな言動で人気を集め、未来の総理候補との呼び声も高い若き政治家・清家一郎(櫻井翔)と、そんな彼を支える有能な秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二)は、どちらも非の打ち所がなく完璧に見える。「でも、この2人…何かがおかしい」。そんな2人の奇妙な関係を暴こうと、新聞記者である道上(水川)は、彼らの隠された過去を探っていく。

また、道上の社会部時代の先輩記者・山中尊志を丸山智己、道上の後輩記者・青山直樹を曽田陵介、道上の元夫・旗手健太郎を和田正人が演じる他、謎の女役として高岡早紀が出演。

さらに、清家と鈴木の福音学園時代の同級生・佐々木光一を渡辺大、大手新聞社社会部の敏腕記者だった経歴を持つ道上の父・兼高を渡辺いっけい、清家の実父で、官房長官を務めた経験もある有力代議士・和田島芳孝を加藤雅也、明るく前向きで肝がすわっている道上の母・香織を筒井真理子が演じるなど、個性豊かな面々がストーリーを盛り上げる。

清家がかつて私設秘書を務めていた代議士も交通事故で亡くなっていた


道上の父・兼高は「BG株事件」の真相を追っていた。清家(櫻井)の秘書・鈴木(玉山)が亡くなったBG社・宇野社長の息子だと分かった兼高は、鈴木と会う約束をしていた場所で亡くなった。これを鈴木が仕組んだものではないかと疑う道上は、鈴木と清家に接近。

かつて清家が私設秘書を務めていた代議士・武智(小木茂光)が交通事故で命を落とし、その地盤を引き継ぐ形で清家が27歳の時に初当選したことを、清家の自叙伝「悲願」で知ると、“交通事故”というところに引っかかり、その武智の事故も鈴木によるものではないかとますます疑念を深めた。